ドコモ光の解約の流れ、解約金で損をしないために知っておきたいこと

ドコモ光の解約の流れ、解約金で損をしないために知っておきたいこと

「他の光回線の方がお得になるのが分かった」「思った以上に速度が出なかった」など、なにかしらの理由があってドコモ光を解約しようと考えておられる方向けに、解約の流れや解約金の費用をできるだけ抑える方法をわかりやすくまとめました。

ドコモ光を解約する前にチェックしておくべきこと

まずは、ドコモ光を解約する前にチェックすべき点をいくつか解説します。解約してからトラブルにならないよう、ここでしっかりと頭に入れておきましょう。

ドコモスマホのセット割が適用されなくなる

ドコモ光セット割を適用させている場合、解約した次月から適用外となってしまいます。そのため、スマホ代が高くなったと感じた際には「ドコモ光セット割が適用外になったからだ」と思っておきましょう。

解約月の月額料金は日割りにできない

ドコモ光を解約した場合、解約月の利用料金が日割りになることはありません。しっかりと満額支払う必要があります。つまり、月初めに解約してしまうのが最ももったいない解約タイミングということです。

「ネットの解約って申し込みから時間がかかるって聞く…」という人もいますが、ドコモ光ではそのような心配はいらず、即日解約することが可能です。そのため、焦って解約する必要もないため落ち着いて解約手続きを行いましょう。

おすすめは25日前後です。それであれば、その月の大半でインターネットが使えますし、次のネット工事が始めるまでの期間にも使えます。注意点としては、月末ギリギリだと即日解約でも申請するのに時間がかかってしまうことがある点です。

とくに29日、30日にもなると電話が混雑するため最悪の場合、解約できずに来月になってしまう可能性もあります。余裕をもって最低でも25日前後には申請しておきましょう。

関連サービスが使えなくなる

ドコモ光を解約すると、それに関連したメールアドレスやブログなどが利用できなくなってしまいます。ただし、解約後でも月額料金さえ払えば継続して使えるサービスもあります。もし継続したいサービスなどがあった場合は、プロバイダの方に継続できるか確認してみましょう。

電話番号が使用不可になる

ドコモ光を解約してしまうと、ドコモ光で発番した電話番号も使用できなくなります。そのため、解約する際には予め新しい番号で作っておいた方が良いでしょう。

ただし、発番がドコモ光からではなくNTTで発番したものであれば、そのまま利用することはできます。あくまで、ドコモ光で発番した番号のみ使用不可になるということです。

ドコモ光の解約にかかる費用

ここからは、ドコモ光を解約する際にかかる費用について見ていきましょう。

解約違約金

まずは、解約する際にかかる違約金です。ドコモ光の契約期間は2年となっており、更新月以外で解約してしまうと以下のような違約金が発生します。

戸建てタイプ 5,500円(新プラン)
14,300円(旧プラン)
マンションタイプ 4,180円(新プラン)
8,800円(旧プラン)
※すべて税込み

違約金は、新プラン(2022年7月1日以降)と旧プラン(2022年6月30日以前)で金額が異なり、更新月以外で解約をすると必ず発生します。更新月は、3ヶ月間という期間があるので比較的解約しやすいのが特徴です。

注意点としては、たとえ2年経過したとしても違約金がなくなることはないという点です。契約満了月から翌々月までは先ほども書いた通り違約金が発生しません。しかし、その期間が過ぎてしまうと再び2年後の契約満了月が来ない限り、解約時には違約金が発生してしまいます。

開通工事費の残債

ドコモ光と契約した場合、利用前に開通工事を行うことがあります。工事費を分割払いにしており、完済していない場合は残債を一括で支払う必要があります。分割払いは「12回/24回/36回/48回/60回」のいずれかを契約時に決めますので、それに従った残債分を支払うようになるという感じです。

例えば、36回払いにしていて20ヶ月目に解約した場合は16回分の残債を一括で請求されます。分割回数が多ければ多いほど月の支払いは少ないですが、解約時の一括請求額は大きくなるので注意です。

残債例(※60回払いの場合)

解約したタイミング 戸建てタイプ マンションタイプ
1年目(12ヶ月目) 15,840円 13,200円
2年目(24ヶ月目) 11,880円 9,900円
3年目(36ヶ月目) 7,920円 6,600円
4年目(48ヶ月目) 3,960円 3,300円
5年目(60ヶ月目) 0円 0円

戸建てタイプの工事費は19,800円、マンションタイプは16,500円です。60回払いの場合、1回あたりの請求は戸建てタイプで330円、マンションタイプで275円となります。残債がどのくらいあるのかは「My docomo」から確認することができます。

長期間使う予定がない人などは、分割回数も少なめにしておくと解約時の残債支払いが少なくなるのでおすすめです。しかし、ドコモ光では「工事費無料キャンペーン」を実施していて、キャンペーンが適用されれば工事費は完全無料になります。

レンタル機器の返送代

モデムやWi-Fiルーターをレンタルしている場合、解約したらそれを返却しなくてはいけません。返却はドコモ光とプロバイダへの2パターンです。

ドコモ光への返却は着払いのため返却代は必要ありませんが、プロバイダへの返却は自己負担になることもあります。まずは、プロバイダ側に解約に伴いレンタル品の返却をしたい旨を連絡してみましょう。

指定された方法、運送会社を利用して送料を支払えば完了です。送料自体は地域によって異なりますが、おおよそ1,000円くらいでしょう。

損をしないでドコモ光を解約する方法

上記のように、ドコモ光の解約にはお金がかかる可能性があります。では、どのようにすれば損をせずに解約できるのか解説していきましょう。

  • 解約更新月に解約する
  • 解約金を負担・キャッシュバックしてくれる光回線に乗り換える

解約更新月に解約する

最も確実な方法は、解約更新月に解約手続きを行うことです。ドコモ光の契約期間は2年間(24ヶ月)となっており、更新月は24ヶ月目の翌月から2ヶ月間に設定されています。この期間に解約すれば違約金は一切発生しません。

ドコモ光は自動更新ですので、この更新月が過ぎてしまうと再び2年契約となるので次の更新月が来る前に解約してしまうと違約金が発生するので注意しましょう。更新月が分からない人は、「My docomo」や「サポートセンター」に連絡すれば確認することができます。

解約金を負担・キャッシュバックしてくれる光回線に乗り換える

光回線事業者の中には、他社からの乗り換えで解約金を負担してくれることもあります。それに加えて、プロバイダや申し込み窓口によっては高額キャッシュバックにも期待ができ、解約金を賄う以上のプラスになることも珍しくありません。

例えば、「auひかり」であれば解約金を最大30,000円まで負担してくれます。プロバイダによっては50,000円以上のキャッシュバックもあるため、仮に工事費の残債などがあったとしても賄うことができるでしょう。

ただし、事業者変更だと適用されない場合もあります。新規契約のみ適用されることも多く、契約する前に確認しておく方が無難かと思います。

おすすめの事業者は「auひかり」と「eo光」、「メガエッグ光」です。auひかりは解約金を30,000円まで負担してくれますし、キャッシュバックも50,000円以上に期待できます。回線速度も独自回線なので速いと評判です。

eo光は、解約金15,000円までを負担してくれます。メガエッグ光はauひかりと同じで、最大30,000円まで解約金を負担してくれる事業者です。キャッシュバックは30,000円ほどですが、高品質で安定したインターネットを楽しむことができます。

ドコモ光の解約の流れ

最後に、ドコモ光の解約の流れを分かりやすく解説していきます。

①電話またはドコモショップで解約の手続きを行う

ドコモ光の解約は、「電話」か「ドコモショップ」で行うことができます。

電話

電話さえあればどこでも手続きを行えるためおすすめの方法です。わざわざショップまで出向く時間がない方は、電話での解約がおすすめです。ドコモインフォメーションセンターに連絡して手続きを進めましょう。

本人確認のために担当者から「ご契約者電話番号」と「ネットワーク暗証番号」を聞かれるので、あらかじめ確認しておいてください。また、受付時間終了ギリギリは混雑する可能性があるので、避けることをおすすめします。

電話番号 0120-800-000
ドコモの携帯電話から:151
受付時間 9:00~20:00(年中無休)

ドコモショップ

近くのドコモショップに赴いて解約の申し込みもできます。インターネット関連が苦手であったり、解約に不安がある人はスタッフに直接質問しながら進められるショップでの解約がおすすめです。

ただし、ドコモショップは営業時間によって混雑具合が違います。混雑しているときに行ってしまうと対応してくれるまでに時間がかかりますし、場合によってはその日に手続きを終わらせることができない可能性まであるのです。

とくに今はコロナの影響で営業時間が限られているドコモショップもあります。いつもの感覚でショップに行ってしまうと手続きができないこともあるでしょう。そのため、ドコモショップで手続きする場合には来店予約することをおすすめします。

来店予約はドコモの公式ホームページからでもできますし、直接ショップの方に電話して聞いてみるのも良いでしょう。ドコモショップでは本人確認書類が必要となる場合がありますので、事前に準備しておくことが重要です。

②必要な場合のみ、撤去工事を行う

部屋のインターネット設備を撤去する工事を行います。撤去工事は必ずしも実施しなければいけないというわけではありません。

賃貸物件の場合は撤去工事が必要な可能性があり、管理会社やオーナーから撤去してほしいと言われた場合は撤去工事が必要です。持ち家の場合は自己都合で工事するかしないかを決めることができます。

もし賃貸物件の場合は、解約する際に「撤去工事をした方が良いのか」を確認しましょう。今後引っ越しを行った際に、設備がそのままだとトラブルに発展してしまうことがあるからです。

撤去工事には立ち合いが必要になりますので、それに合わせてスケジュールを取ることも必要になります。ドコモ光の撤去工事には基本的に費用がかかりません。心配な人は撤去することをおすすめします。

③レンタル機器の返却

ドコモ光やNTTからレンタルしている機器を返却します。どの機器がレンタル品なのかは解約の申し込み時にドコモから説明があります。できるだけメモを残しておきましょう。基本的には、以下のような機器がNTTからのレンタル品です。

  • ONU
  • CTU(加入者網終端装置)
  • VDSLモデム
  • ホームゲートウェイ
  • 無線LANカード
  • VoIP
  • 光ファイバーケーブル
  • 電源アダプタ
  • ひかりTVテレビチューナーetc…

無線LANルーターはプロバイダからレンタルしていることが多いですが、ONUは回線を提供しているNTTからレンタルされています。そのため、返却場所を間違えると二度手間になるので気を付けましょう。返却方法もそれぞれ違います。

無線LANルーターはプロバイダごとに返却方法や返却場所が違うため事前に連絡しておきましょう。

NTTレンタル機器の返却手順

NTTレンタル機器は以下の手順で返却を行ってください。

01返却キットが届く

ドコモ光の解約手続きが済めば、そこから数日以内にNTTからの返却キットが自宅に届きます。返却キットには返却手順書が付属されていますので、それを確認しながら返却物を用意します。一つずつ確認し、入れ忘れがないようにしましょう。

キットに入れる際には、郵送中に故障や破損が起こらないようにしっかりと梱包することが重要です。返却用の伝票には返却先住所が印字済みですので、中身さえ用意できればすぐに発送することができます。

02返却キットを指定の場所に持ち込む

返却キットの用意ができたら、それを郵便局かコンビニに持ち込みます。どちらでも構いませんので、自分の都合の良い方を選びましょう。返送用の伝票は着払い伝票となっています。送料などの負担はありませんので、そのまま送り返せばレンタル機器の返却は完了です。

返却時のポイント

返却に難しい点はありませんが、いくつか覚えておくべきポイントがあります。

返却キットが不要な場合もある

上記のようにレンタル機器の返却は「返却キット」で行うのが基本ですが、撤去工事を行う場合に限り返却は必要ありません。撤去工事はNTTの作業員が訪れて行うため、そのまま作業員にレンタル機器を渡しておけば返却という形になります。

念のため工事日当日に、「レンタル機器の回収をお願いしてもいいですか?」と作業員に聞いてみましょう。撤去工事は無料ですので、もし返却キットを出すのが面倒な人は撤去工事を利用するのもおすすめです。

故障や破損すると損害金が発生することがある

レンタル機器を返却する際には、故障や破損に注意しなくてはいけません。もし故障や破損が認められた場合、NTTから機器1台分の料金を請求されることがあります。料金は機器によって違いますが、おおよそ1万円前後。

そのため、利用時は紛失や故障に気を付けながら管理する必要があります。それに加えて、返却時にはクッション材などを用いて返送時に故障しないようにしておきましょう。

さらに、返却が遅くなりすぎても料金が請求されることもあります。明確な期間などは記載されていませんが、公式ホームページに以下のような記載があります。期間の記載がないということで放置しがちですが、返却キットが届いたらできるだけ早く返却しておきましょう。

ドコモ光の解約
当社がお貸出しした機器の返却をお願いしたときは速やかにご返却願います。一定期間経過後、機器の返却がないお客さまについては、NTT東西より督促状または電話による連絡がある場合があります。最終的に未返却の場合、機器相当額を請求させていただく場合があります。
引用:https://www.nttdocomo.co.jp/hikari/procedure/cancellation/

ドコモ光の解約まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 契約してから2年以内に解約すると解約金が発生する
  • ドコモ光では「工事費無料キャンペーン」を実施しているため工事費の残債はない
  • 更新月に解約したり、解約金を負担してくれる事業者に乗り換えることで解約金を抑えられる
  • ドコモ光の解約手続きは「ドコモショップ」か「電話」で簡単に行える
  • 解約後のレンタル機器返却を忘れないように行おう

解約時に発生する費用の内、解約金は更新月に解約することで0円になりますし、工事費の残債はそもそもありません。仮に解約金が発生しても、他社のキャンペーンなどを用いることで実質無料にすることも可能です。

ドコモ光の解約手続き自体は手間なく行うことができます。しかし、ドコモ光やNTTからレンタルしている機器類を返却するなどやらなくてはいけないことはありますので注意しましょう。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。