携帯会社大手のdocomo(ドコモ)が提供しているポケットWiFiは、料金が高いと話題になりますが、他社と比べて実際どれくらい高いのか、今ドコモのスマホを使っている人でも高くなってしまうのかといったことを、メリット・デメリットを交えながら分かりやすく解説していきます。
この記事の目次
docomoポケットWiFiの特徴
対応エリア | 全国(エリア確認はこちら) | 契約期間 | なし |
---|---|---|---|
実質月額料金* | 5,133円 | 速度 | 4.9Gbps |
初期費用 | 事務手数料:3,300円 | 端末代 | 35,640円~96,800円 |
月間データ量 | 最大30GB | 支払い方法 | クレジットカード決済 口座振替 請求書払い |
提供機種 | SH-52B/SH-54C | キャンペーン | – |
※月額料金は2年間の支払い総額を24ヵ月で割ったもの
データ容量は1台目(スマホ)の加入プランによって変わってきます。スマホのデータ容量を使って利用するイメージですが、どんなプランでも最大30GBまでしかポケットWiFiは使えません。
他社だと端末は無料で送られてくることが多く、有料である時点でマイナスポイントなのですが、docomoの場合は約10万円と高額な端末となっています。月額料金は毎月1,100円とお手頃な価格ですが、この端末代は大きなデメリット。
対応エリアは非常に広く、通信環境や品質、速度に関しては他社よりも上と言えるでしょう。とくに通信速度は大きくリードしています。料金よりも通信環境にこだわりを持つなら検討する余地もありますが、全体的に見ておすすめできるWiFiとは言いにくいですね。
docomoポケットWiFiの料金プラン
スマホのプラン | 月額料金 | ポケットWiFiのデータ容量 |
---|---|---|
5Gギガホプレミア | 1,100円 | 30GB |
ギガホプレミア | 1,100円 | 30GB |
5Gギガライト | 1,100円 | 7GB |
ギガライト | 1,100円 | 7GB |
docomoでポケットWiFiに対応しているプランは上記のみです。5Gギガホプレミアの携帯プランはデータ容量が無制限となっていますが、ポケットWiFiで使えるデータ容量は30GBです。
ドコモのポケットWiFiは、最大でも30GBまでしか使えないと覚えておいてください。
docomoポケットWiFiのメリットとデメリット
ここからは、docomoのポケットWiFiにどのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
メリット

通信品質が高く速度も速い
docomoのポケットWiFi最大のメリットは、何と言っても通信速度の速さです。対応エリアも非常に広く、ほとんどの場所で電波が入るのも良い点と言えるでしょう。
5Gで接続した場合の最大下り速度は4.9Gbpsです。もちろん最大速度なので実際に使っていてこのスピードが出る訳ではありませんが、ドコモ史上最速は伊達じゃありません。
機種代さえ完済すればお得になる
今発売されているポケットWiFiの最新モデルは、96,800円と高額ですが、この機種代金を払い終えると毎月1,100円でポケットWiFiが使えます。
ポケットWiFiの基本料金が1,100円という安さを生かすには、長く利用していくことが鍵となるでしょう。
デメリット

端末代が高い上に満額払う必要がある
docomoのポケットWiFiを利用するには、それに対応した端末を購入する必要があります。ドコモのオンラインストアや店舗で購入できるのですが、とにかく高価で割引もなく満額支払う必要があります。
「SH-52B」であれば35,640円ですが、5Gに対応している「SH-54C」は96,800円もするのです。分割払いもできますが、月々2,688円の支払いは正直お財布に優しいとは言えません。
ドコモ光よりも高いので契約する必要があまりない
ドコモが提供している光回線の月額料金は約4,000円で、工事費が最初にかかると考えても圧倒的に安くなっています。時期によっては工事費が無料になるキャンペーンも行っていますし、ドコモユーザーだったとしたらドコモ光と契約した方がお得なのです。自宅メインで使うなら、ドコモ光を選ぶことをおすすめします。
最大でも月間30GBまでしか使えない
docomoのポケットWiFiは最大30GBのデータ容量となっており、1日あたり1GBしか使えません。無制限や100GBといった大容量のポケットWiFiが主流になりつつある今、30GBではあまりにも心細く感じます。
もし制限がかかってしまうと通信速度が大幅に落ち、約1Mbpsになってしまいます。これはツイッターの読み込みくらいであればできますが、動画視聴になると非常にストレスになるレベルです。
docomoポケットWiFiを他社と比較したら料金・速度はどう?

会社名 | 実質月額料金* | 契約年数 | データ容量 | 通信速度 |
---|---|---|---|---|
docomo | 5,133円 | – | 最大30GB | 4.9Gbps |
FUJI WiFi | 3,618円 | なし | 100GB | 150Mbps~300Mbps |
THE WiFi | 3,070円 | 2年 | 100GB | 150Mbps |
縛りなしWiFi | 4,772円 | なし | 30GB | 112.5Mbps~612Mbps |
docomoのポケットWiFiと他社を見比べてみましょう。実質料金に関しては他社と比べて高いです。比較対象で5,000円を超えているものがないため、5,133円がいかに高いか分かりますね。データ容量が最大30GBで、この料金であれば正直契約する気にはなりません。
ただ、通信速度に関してはさすがの一言で、他のWiFiを圧倒するほどの速度が出ます。
そのため、通信品質や通信速度に大きなこだわりがあればdocomoのポケットWiFiはおすすめですが、総合的に考えたら他社を利用する方が良いと言えるでしょう。
docomoのポケットWiFiを使っている人の口コミ
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通信のスピードは満足。途中で途切れる事が無いので、動画視聴等に便利ですね。
ただし、まだ買ったばかりということもあるのか端末料金を含めると、少々お高め。
通信制限は50GB。ドコモの契約で一番安い奴、(契約名喪失)で50GBまで使えるので、動画の視聴とかゲームはやり放題です。
契約してから半年が経ちますが、今のところ気に入っています。

docomoの WiFiを使っている理由は、全国各地の都市部、過疎部に出張に行くからです。ドコモはNTTだけあって地方に強いです。使用してる期間は3年目くらいです。
速度に関しては映画視聴もストレス無いですが、最近スマホの5Gに慣れてきたので、いずれストレスに感じてしまうかもしれないです。ただ通信制限もなく、Teamsでweb会議も映像やデータ共有しても普通に使えます。
料金については、スマホや自宅のドコモ光とセットなので、単体では分かりませんが、たぶん5000円から8000円くらいです。データ使用量が20GB以上と多いので、妥当な値段だと思います。
docomoポケットWiFiのよくある質問Q&A
最後に、docomoのポケットWiFiに寄せられる質問をいくつか紹介していきましょう。
Q.携帯はdocomoだけど、それでも他社のWiFiの方がお得?
携帯はdocomoで契約していると、docomoのポケットWiFiの方が他社よりもお得なのでは?と思うかもしれませんが、実際は他社の方が圧倒的にお得なことが多いです。
他社だとデータ容量が無制限で4,500円くらいなので、よほどdocomoに信頼を置いてない限り他社で契約することをおすすめします。
Q.ポケットWiFiって固定IPの利用ってできるの?」
docomoのポケットWiFiでは、固定IPを利用することはできません。ただし、固定IPアドレスの提供を行っている格安SIMなどを利用することで、docomoのポケットWiFiだったとしても固定IPを利用することができます。
Q.今住んでいるところで電波が入るか試してみたい
現在のところ、docomoのポケットWiFiにお試しキャンペーンなどはありません。端末も高額なためお試し感覚で契約することはやめておきましょう。気軽に試せないのも少しデメリットと感じる部分ですね。
Q.購入したルーターのSIMを解除して使いたい
現在提供している端末はSIMロックの解除をすることができません。もしSIMフリーのポケットWiFiを探しているのであれば、他の端末を購入するようにしましょう。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- docomoのポケットWiFiは料金が高い
- 月間のデータ容量は最大30GBまでしか使えない
- 通信品質や速度、エリアの広さなどは他社よりも良い
- 端末も購入する上に高額なので月々の負担が大きくなる
- 現状、docomoのポケットWiFiよりも他社と契約した方が吉
docomoのポケットWiFiについてまとめてみました。やはり料金の高さが最大のネックと言える結果になりました。ドコモの料金は、他社よりも高いです。
提供元がドコモという安心感はありますが、最近はサポート体制が整っている会社も多くなっていますし、よほどdocomoが好きでない限りおすすめはできないWiFiです。安くて大容量使えるWiFiをまとめた記事もありますので、そちらの方もぜひ確認してみてください。