NURO光とソフトバンク光、どっちがお得?料金・スマホ割引を含めて徹底検証!

NURO光とソフトバンク光、どっちがお得?料金・スマホ割引を含めて徹底検証!

NURO光とソフトバンク光は、同じソフトバンク携帯のセット割を使える光回線のため、どっちと契約した方がお得なのか比較されることが多いです。どうせならお得な方を選びたいですよね。

この記事では様々な要素を徹底比較してどちらがお得なのか、そしてどちらのサービスが自分に合っているのかを解説しています。結論から言うと、筆者のおすすめは「NURO光」です。

NURO光とソフトバンク光を比較

まずは、NURO光とソフトバンク光の比較を表で確認してみましょう。

  NURO光 ソフトバンク光
運営会社 SONY ソフトバンク
プロバイダ So-net Yahoo!BB
月額料金 戸建て:5,200円
マンション:2,090円~
戸建て:5,720円
マンション:4,180円
2年総額料金 戸建て:95,100円
マンション:39,020円~
戸建て:140,580円
マンション:103,620円
通信速度 最大2Gbps 最大1Gbps
工事費 44,000円(実質無料) 26,400円(実質無料)
提供エリア 一部のエリア 全国
スマホセット割 おうち割光セット
(ワイモバイル不可)
おうち割光セット
※ソフトバンク光は2年契約なのでNURO光も2年契約という形で比較
※2年総額料金は公式キャンペーンを利用した場合の料金
※公式キャンペーンは月額料金割引ではなくキャッシュバックを利用した場合

①:月額料金はNURO光のほうが安い

まずは、月額利用料金から比較していきましょう。2023年7月の時点で両サービスの基本月額料金は以下のようになります。

  戸建てタイプ マンションタイプ
NURO光 5,200円 2,090円~2,750円
ソフトバンク光 5,720円 4,180円
※NURO光の契約期間は3年のものを掲載

因みに、どちらのサービスもプロバイダ一体型の光回線になるため別途プロバイダ料が発生することはありません。基本月額料金は、どちらのタイプにおいてもNURO光の方が安いです。

2年総額料金においても、NURO光の方がはるかに安く、ソフトバンク光はやや見劣りしてしまう形になります。とくにマンションであれば半額以上の料金でNURO光を使えます。

②:通信速度が速いのはNURO光

では、光回線のメインとも言える通信速度について見ていきましょう。通信速度を見ていく上で覚えておく単語として、「下り」「上り」「bps」というものがあります。下りは、データや動画などを受信することを指します。一方の上りは、データを送信することを指す言葉です。

YouTube等の配信者でない限り重要視されるのは「下り」の方であり、この値が大きくなればなるほど1秒間に多くのデータが送信されるため、通信速度が速いということになります。オンラインゲームをメインに考えている人はPing値(ms)にも注目してみましょう。数値が小さいほど応答速度が高くてラグが少ないです。

  NURO光 ソフトバンク光
実測値(下り) 589.07Mbps 317.52Mbps
実測値(上り) 549.61Mbps 283.26Mbps
Ping値 11.83ms 15.79ms
※みんなのネット回線速度を参照

インターネット回線の実測値ですが、下りと上りどちらもNURO光の方が速いです。利用環境やエリアによって変動しますが、それでもNURO光の方が速いことに変わりないでしょう。

Ping値もNURO光の方が低いためラグが少ないです。これは、ソフトバンク光が光コラボレーション回線で他社と同じ回線を使っているのに対して、NURO光は独立回線だからと言えるでしょう。
(参考:NURO光を利用している人達の口コミ

補足:ソフトバンク光も充分に速いです

ソフトバンク光は実測値もNURO光よりも遅いと書きましたが、それはあくまで比較した場合の話です。下り実測値317.52Mbpsも充分に速いと言えます。

数ある光回線事業者の中でも速度順位は半分ほど(NURO光は3位)ですし、ルーターの規格が古いなどの劣悪環境でなければ問題なく使っていくことが可能です。

快適な通信速度とは

各光回線の実測値を見ても「数字だけじゃ速いのか、どんなことでも使えるのかが分からない」という人もいると思いますので、簡単にですがどのくらいの速度があれば良いのか見ていきましょう。

用途 快適な通信速度
メールの送信やLINE、各SNSの閲覧 1Mbps
Webサイトの閲覧 3Mbps
YouTubeを再生(通常画質) 10Mbps
YouTubeを再生(HD画質) 30~50Mbps
通常のオンラインゲーム 50Mbps
対人オンラインゲーム(格闘ゲームやFPSなど)や4K画質の動画再生 100Mbps以上

メールの送信やLINEの使用からYouTubeを再生するくらいであれば、50Mbpsほどあれば問題なく使っていけます。対人オンラインゲームや4Kレベルの高画質動画になると最低でも100Mbpsは欲しいところです。

その点、NURO光もソフトバンク光も余裕で100Mbpsを越えているので通常の使い方であれば問題ないと言えるでしょう。しかし、対人オンラインゲームになるとPing値にも注目する必要があるため、やはり通信速度全般NURO光の方が上ということが分かります。

通信方式はどちらもIPv6方式に対応

現在、インターネットの通信方式を簡単に分けると「IPv4方式」と「IPv6方式」があります。簡単に解説すると、IPv4方式だとインターネット利用者が多い時間帯になると混雑して速度が落ちやすくなり、IPv6方式であれば混雑しにくいためどの時間帯でも速度が安定するというものです。つまり、IPv6方式を使えば回線速度が改善されるということになります。NURO光もソフトバンク光も、このIPv6方式の通信を行うことが可能なのです。

NURO光であれば「Pv4/IPv6デュアル方式」に対応しているため、NURO光と契約した時点で誰でも切り替えることができます。一方のソフトバンク光は「IPv6高速ハイブリッド」というサービスがありますが、利用するためにはIPv6方式に対応したルーターのレンタルが必要です。

ルーターは「光BBユニット」と呼ばれるもので、月額513円でレンタルできます。おうち割光セットを適用させるために必須のオプションとなっていますので、加入することの方が多いでしょう。因みに、市販のIPv6方式対応ルーターではIPv6は使えないので注意してください。

10ギガプランもある

理論最大値1Gbpsや2Gbpsでも遅く感じる人もいると思います。そのような人には、「10ギガプラン」がおすすめです。NURO光でもソフトバンク光でも対応しており、理論最大値が10Gbpsになるため単純に何倍ものスピードが出ます。

膨大な量のデータ通信を行う人や、海外の人とのオンラインゲームをメインに使う人は契約を検討してみるのも良いでしょう。ただし、追加料金が加算されたり、対応しているエリアが狭いなどのデメリットもあるので注意です。

③:対応エリアはソフトバンク光が全国対応

対応エリアはソフトバンク光のほうが圧倒的に広いと言えます。ソフトバンク光はNTTのフレッツ回線を活用している光コラボレーション回線のため、ソフトバンク光は全国で契約することができます。一方のNURO光は独立回線で、対応しているエリアは以下のように限られています。

NURO光の対応エリア
北海道 札幌市/千歳市/小樽市/恵庭市/江別市/石狩市
関東 東京/神奈川/千葉/埼玉/栃木/茨城/群馬
関西 大阪/兵庫/京都/滋賀/奈良
東海 愛知/静岡/三重/岐阜
中国 広島/岡山
九州 福岡/佐賀

NURO光は、東北・四国・沖縄地方では対応していません。また、エリア内だったとしても市町村によっては対応していないこともあります。とくにNURO光のマンション限定プランである「NURO光 for マンション」は、導入されているマンションも少なく、契約できる人が限られてしまいます。

このように、どの地域に住んでいても気軽に契約できる光回線はソフトバンク光と言えるでしょう。

④:キャンペーンが充実しているのはNURO光

光回線の契約時に重要なのが、どのようなキャンペーンを実施しているかでしょう。まずは、NURO光とソフトバンク光が公式で行っているキャンペーンについて見ていきます。

NURO光 最大45,000円キャッシュバック
工事費実質無料キャンペーン
設定サポート1回無料
ソフトバンク光 最大40,000円キャッシュバック
工事費サポートはじめて割(工事費分の割引)
あんしん乗り換えキャンペーン(他社の違約金負担)

NURO光公式の特設サイトと、ソフトバンク光公式のキャンペーンはこのようになっています。まず内容だけを見ていくと、キャッシュバック額はNURO光の方が高くなっています。キャッシュバックを優先するのであればNURO光の方がお得です。

工事費は同じように実質無料になるキャンペーンですが、NURO光は45,000円のキャッシュバックを受け取った上で工事費も無料になります。しかし、ソフトバンク光は工事費割引を適用すると、キャッシュバックが7,000円減額されます。

ソフトバンクは代理店から申し込むとお得になる

上記のように、公式キャンペーンに関してはNURO光の方がお得になっています。しかし、ソフトバンク光は公式WEBサイト以外に、「代理店」から申し込む方法もあります。

ソフトバンク光は公式WEBサイトから申し込むと損をしてしまうことで有名で、代理店から申し込むと様々な特典を受けられるのです。もちろん、光回線としてのサービスはどこから申し込もうと同じですよ。違うのは新規入会時の特典だけです。

詳しくは「ソフトバンク光キャンペーンの申込窓口12社を比較!一番お得なのはここだ!」で解説していますので、参考にしてください。

スマホセット割を適用した場合にお得なのはどっち?

おうち割光セットとは、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホと契約しているユーザーが組めるセット割引で、契約するプランによって最大1,100円が月額料金から引かれます。引かれるのはスマホ料金の方で、光回線の料金は割引されません。

基本的には1,100円の割引が受けられますが、スマホのプランが古いと550円の割引になるケースも。事前に自分の契約プランを確認しておくと良いでしょう。おうち割光セットは自分だけでなく、離れて暮らす家族を含め、最大で10台まで適用させることもできます。

携帯がワイモバイルの場合は、ソフトバンク光でしかセット割を適用させることはできないので、注意してください。

おうち割光セットの適用条件について

NURO光

  • NURO光でんわに加入する

NURO光でおうち割光セットを適用させる条件は、「NURO光でんわ」という電話サービスに加入することだけです。NURO光でんわの月額料金は利用エリアによって異なりますが、月額330円~550円となっています。

おうち割光セットの割引額が1,100円となっていますので、NURO光であれば損することは少ないでしょう。NURO光でんわのオプションを付けても、固定電話を必ずしも置く必要はありません。

ソフトバンク光

  • 光BBユニット(IPv6対応)
  • Wi-Fiマルチパック(Wi-Fiが使えるようになる)
  • ホワイト光電話
  • 光電話(N)+BBフォン
  • BBフォン


のいずれか3つのオプション加入が必要(光BBユニット・Wi-Fiマルチパックは必須)

NURO光では1つのオプションに加入するだけで良かったのですが、ソフトバンク光だと最低でも3つのオプションに加入する必要があります。実際は「光BBユニット」と「Wi-Fiマルチパック」は必須となっていますので、実質自分で選ぶのは電話サービスの中の1つだけです。

固定電話も多く使うユーザーであれば、ホワイト光電話がおすすめです。オプションには一つずつ料金が異なっており、3つバラバラで加入することはおすすめできません。

おうち割光セットを適用させる場合は、この3つのオプションをひとまとめにした月額料金550円のオプションパックに加入するようにしましょう。オプションパックであればNURO光と料金もほぼ変わらずに、スマホ割を適用させることができます。

スマホのセット割を含めて料金を比較してみた

では、スマホセット割を利用した場合にいくらになるのか、そしてどちらの方が安くなるのか見ていきましょう。様々な条件で比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。

戸建てタイプの場合

回線事業者 実質月額料金 契約プラン おうち割光セット 加入オプション 番号ポータビリティ 開通工事費(光でんわ)
NURO光 4,522円~4,742円 通常プラン(3年契約) -1,100円 NURO光でんわ:330円~550円 3,300円
NURO光 5,068円~5,288円 通常プラン(2年契約) -1,100円 NURO光でんわ:330円~550円 3,300円
ソフトバンク光 5,308円 戸建てタイプ -1,100円 オプションパック:550円 あり 3,300円
ソフトバンク光 5,858円 戸建てタイプ -550円 オプションパック:550円 あり 3,300円
ソフトバンク光 5,216円 戸建てタイプ -1,100円 オプションパック:550円 なし(新規発番) 1,100円
ソフトバンク光 5,766円 戸建てタイプ -550円 オプションパック:550円 なし(新規発番) 1,100円
※ソフトバンク光のオプションパックの電話サービスは「ホワイト光電話」に固定
※キャンペーンでのキャッシュバックはどちらも適用していません

戸建てタイプの場合、NURO光の通常プラン(3年契約)が最もお得だということが分かります。仮にNURO光の2年契約プランだったとしても、ソフトバンク光の2年契約プランよりも若干ですが安いです。

ここでの計算ではキャッシュバック額を入れずに算出しましたので、実際の実質月額料金はさらに安くなります。

マンションタイプの場合

回線事業者 実質月額料金 契約プラン おうち割光セット 加入オプション 番号ポータビリティ 開通工事費(光でんわ)
NURO光 1,417円~2,292円 NURO光 for マンション(3年契約) -1,100円 NURO光でんわ:330円~550円 3,300円
NURO光 1,898円~2,778円 NURO光 for マンション(2年契約) -1,100円 NURO光でんわ:330円~550円 3,300円
ソフトバンク光 3,768円 マンションタイプ -1,100円 オプションパック:550円 あり 3,300円
ソフトバンク光 4,318円 マンションタイプ -550円 オプションパック:550円 あり 3,300円
ソフトバンク光 3,676円 マンションタイプ -1,100円 オプションパック:550円 なし(新規発番) 1,100円
ソフトバンク光 4,226円 マンションタイプ -550円 オプションパック:550円 なし(新規発番) 1,100円
※条件や計算方法は戸建てタイプと同じ

マンションタイプの場合はさらに差が顕著に表れ、NURO光の方がソフトバンク光の半分以下の金額で使える可能性まであるのです。これに加えて、NURO光であれば25,000円のキャッシュバックも受けられるため実質月額料金はさらに安くなります。

NURO光 for マンションは導入条件が厳しいなど誰もが導入できるというわけではありませんが、もし対応エリア内で導入できそうなのであればソフトバンク光よりも優先的に検討してみましょう。

結論:対応エリア内であれば安くて速いNURO光がおすすめ!

総合的に考えてどちらがおすすめかというと、エリア内であれば圧倒的にNURO光と言えます。それは戸建てであっても、マンションであっても同じです。

料金も安いですし、回線速度も速い、口コミでの評判もいい、すべてNURO光の方が上回っているといっていいでしょう。ただ、NURO光は対応エリアだけがデメリットなのです。

ソフトバンクユーザーはまずNURO光のエリアをチェックして、対応エリアであればそのまま契約、もしもエリア外になってしまうようであればソフトバンク光を選ぶことをおすすめします。

NURO光よりソフトバンク光が劣るといっても、その他光回線と比較すると、ソフトバンク光は料金的にもかなり優秀だからです。

NURO光とソフトバンク光の比較まとめ

最後に、NURO光がおすすめな人とソフトバンク光がおすすめな人をまとめてみました。

NURO光はこんな人におすすめ


NURO光がおすすめなのは以下のような人です。

  • ソフトバンクのスマホを使っている
  • NURO光の対応エリア内に住んでいる
  • 回線速度と料金を重要視している
  • 動画配信やオンラインゲームをメインに使いたい

NURO光は対応エリア内に住んでいるソフトバンクユーザー全員におすすめです。ソフトバンクユーザーでNURO光よりも安く回線速度の速い回線は、見当たりません。対応エリア内に住んでいるなら無条件で契約してしまってもいいくらいです。

回線スピードがかなり速いため、携帯がソフトバンクでなくてもオンラインゲーム重視の方や動画配信者の方に、おすすめの光回線です!スマホのセット割が使えないことを考慮しても料金・速度が優秀すぎます。

ソフトバンク光はこんな人におすすめ


続いて、ソフトバンク光がおすすめの人を見ていきましょう。

  • ソフトバンクのスマホと契約している
  • ワイモバイルと契約している
  • 料金、回線速度、キャンペーンが一定水準以上あれば良い
  • 引っ越しすることが多い
  • NURO光の対応エリア外である

ソフトバンクのスマホユーザーだけでなく、ワイモバイルユーザーでもおうち割光セットが使えるのはソフトバンク光の良い点です。戸建てタイプの料金はNURO光に見劣りしますが、マンションタイプであれば光回線の中でも安めとなっています。

回線速度も実測値は高水準を保っていますし、申し込み窓口を厳選すればキャンペーン内容も豪華です。対応エリアが広いという利点を活かせますので、引っ越しをする人にもソフトバンク光はおすすめと言えるでしょう。

ソフトバンクユーザーで、なおかつNURO光がエリア外だった場合はソフトバンク光がもっともおすすめの光回線となりますので、覚えておいてくださいね!

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。