ソフトバンク光を初めて利用する場合、大小あれど基本的には工事をする必要があります。しかし、中には工事をせずともインターネットが使えるパターンもあるのです。
この記事ではソフトバンク光の工事費だけでなく、どのような工事が行われるのか、工事不要の条件は何なのか、工事費を安く抑えるポイントなどを詳しくまとめています。
ソフトバンク光の工事にかかる初期費用
まずは、ソフトバンク光の工事でかかってくる初期費用について見ていきましょう。
工事内容 | 戸建て/マンション |
---|---|
宅外工事+宅内工事 | 31,680円 (新築の戸建てはほぼこれ) |
宅内工事のみ | 31,680円 |
局内工事のみ | 4,620円 |
ソフトバンク光の工事は、「宅外工事」「宅内工事」「局内工事」の3つ分かれます。
局内工事とは、光ファイバーの引き込みも光コンセントの設置も完了している場合の工事で、NTTの方で通電作業を行うだけなのでいわゆる「無派遣工事」ということになります。
工事費は、立ち合い工事がある場合は31,680円、局内工事であれば4,620円となっています。戸建てだと宅外工事を行うパターンが多く、マンションだと宅内工事だけで終わることも多いです。
局内工事も増えてきていますが、そこまで多くないのが現状です。申し込みをすると、自分の物件がどの工事になるか教えてくれます。
工事費31,680円は少し高いな…と感じるかもしれませんが、そこは安心してください。ソフトバンク光の公式キャンペーンで、工事費が実質無料になるキャンペーンがあります。
回線申込を終えてから実際に開通工事が終わるまでの流れ
ここからは、回線申込~開通工事が終わるまでの流れを詳しく解説していきます。
①:電話かインターネットよりソフトバンク光に申し込む
ソフトバンク光に申し込みを行います。ソフトバンクショップ、家電量販店、WEBサイトなどで申し込むことが可能です。どの申し込み方法でも基本月額料金などは変わりません。しかし、おすすめはWEBサイトで申し込む方法です。
一番の理由としては、最もお得なキャンペーンを行っているからです。店頭申し込みでも公式キャンペーンなどは付いてくるのですが、WEB申し込みはそれに加えて独自のキャンペーンを受け取ることができます。
②:ソフトバンク光から「お客様ID」などが記載された資料がSMSか郵便で届く
申し込みが完了したら、お客様IDなどが記載された資料がSMSか郵便で届きます。個人情報など大切な情報が記載されていますので、無くさないようにしっかりと保管しておきましょう。
③:工事日を決定する
資料が送られてきたら、担当者から工事日の調整の電話がかかってきます。自分の都合の良い日時を伝えましょう。引っ越しが多い繁忙期などは2ヶ月後以上かかることもありますので、ソフトバンク光の導入を決めたらすぐにでも申し込みするのがおすすめです。
因みに、土日祝に工事をお願いすると別途3,300円が工事費に加算されます。少しでも予算を抑えたい人は、平日に立ち会いできる日を作ってみましょう。工事日が決まれば、その日までにONU(回線終端装置)やレンタル機器が届くので保管しておきます。
④:開通工事が行われる
予約した工事日になれば、業者が訪ねてくるので立ち合いの元工事をお願いしましょう。工事自体は業者がやってくますので、とくに自分でやることはありません。時間で言えば1~2時間程度で終わります。
開通工事が終われば、各レンタル機器を接続してインターネット設定を行いましょう。そこまで難しいものではありませんが、もしもの場合はサポートをソフトバンク光の方に依頼するとスムーズに終わります。
⑤:キャッシュバックなどの受け取り申請をする
これは工事が終わった後の話なのですが、もしWEBなどから申し込んでキャッシュバックなどを受け取れる場合、忘れないように申請するようにしましょう。
申請しないと適用外になるキャンペーンもありますので、忘れないようにスマホのカレンダーにアラーム付きで登録しておくのをおすすめします。
ホームプラン(戸建て)の工事内容
では、実際にどのような工事が行われるのか内容を確認していきましょう。まずは、ホームプラン(戸建て)の方から解説していきます。
①光ファイバーを家の中に引き込む
最初にすることは、光ケーブルを近くの電柱から設置先まで引き込む作業です。光ケーブルを引き込まない限り、光回線を使うことはできません。家の中に引き込む場合、配線を固定するために外壁に固定具を取り付けることもあります。
そして、そのまま光ケーブルを家の中へ引き込むのですが、その際に使われるのが電話用の配線やエアコンなどで使うエアコンダクトです。しかし、それらの引き込み口が使えないこともあります。その場合に限り、家の方に穴を新しく開ける工事が行われます。穴の大きさは直径1cmほどです。
②光コンセントを設置する
光ケーブルを家の中まで引き込む際には、室内の壁に「光コンセント」というものを設置する必要があります。設置する場所などは家主と相談しながら決めますが、場合によっては設置場所が指定されてしまうこともあるので注意です。
光コンセントを設置したら、それとNTT機器を接続させます。このNTT機器は、光ケーブルから送られてきた光信号を電気信号へ返還する機能を持っており、それによって接続先のデバイスでインターネット通信ができるようになります。
③光コンセントと機器の接続を行う
まずは、NTTから送られてきた機器と光コンセントを接続します。光ケーブルから送られる信号は光信号で、それを電気信号に変換するのがNTT機器の役割です。NTT機器自体は、設置先の住所に合わせた最適なものを選んでくれます。光コンセントとNTT機器を接続したら、業者の方で光信号を確認する試験を行います。
④デバイスと各種機器を接続する
光コンセントやNTT機器の接続が完了したら、インターネットを使う各デバイスとの接続設定を行います。デバイスはインターネットが繫がるものであれば問題ありません。パソコンやタブレット、スマホ、テレビなどです。
接続に関しては自分でやる必要がありますので、機器に同梱されているガイドをよく読みながら進めていきましょう。光テレビに関しては、テレビ設置工事が別途必要となりますので、設置業者にどうしたら良いか確認しておきます。
例として、パソコンでインターネット接続を行う場合を想定してみましょう。パソコンでインターネットに接続するためには、開通工事を行う前に送られてくる「インターネットご利用開始のご案内」が必要になります。
これはSMSか郵送で送られてくるため、当時までなくさないようしっかりと保管しておきましょう。その案内には「お客様ID」などが記載されており、それを入力して接続を進めていきます。因みに、光BBユニットを申し込んでいる人は設定不要です。
マンションプランの工事内容
では次に、マンションタイプではどのような工事を行っていくのか見ていきましょう。
①光ファイバーを家の中に引き込む
ホームプランと同じように、光ファイバーケーブルを家の中に引き込む作業を行います。引き込む際には、配線を固定するため外壁などに固定具などを設置する場合があります。
そして、部屋まで引き込むには電話用の配管やエアコンダクトなどを利用するのですが、それが難しい場合は壁に穴を開ける可能性あります。
ここで注意点なのですが、賃貸マンションやアパートの場合は管理会社や大家さんに穴を開けても良いか確認しておきましょう。穴の大きさは直径1cm程度ですが、後々トラブルにならないよう確認しておいてください。
②ホームプランと同様の流れ
その後の流れは、ホームプランとほとんど変わりません。光コンセントを設置し、各機器とデバイスを接続してインターネット設定をするだけです。ほとんどの作業をスタッフがやってくれますが、接続設定だけは自分でやる必要があります。
ソフトバンク光のオプションにはインターネット接続をサポートしてくれる有償サービスもありますので、もし分からない人やインターネットに疎い人は利用してみるのも良いでしょう。
すでにマンションに開通済でも工事費は必要なのか?
すでに光回線が開通済みで光コンセントも設置されていて工事が必要ない場合、「工事費は必要ないだろう!」と思ってしまいますが、工事がなくても工事費は発生します。どのような条件であっても工事費は発生してしまうのです。
スタッフが工事を行わないだけであって、工事自体は行うという体になっています。しかし、本来であれば31,680円かかる工事費ですが、無派遣工事になった場合は4,620円と割安です。
ソフトバンク光の工事に関するよくある質問
最後に、ソフトバンク光の工事に関するよくある質問をQ&Aという形で紹介していきます。
Q.工事当日は立ち会う必要がある?
工事当日に関してですが、もし宅内工事が必要な場合は確実に立ち会いが必要になります。なぜなら、家の中に入ってスタッフが作業するからです。宅外工事があれば宅内工事もあると思って問題ありません。そのため、工事日の予約は自分が立ち会える日に設定しましょう。
Q.無派遣工事になる条件ってある?
スタッフを派遣せずともインターネットが使えるようになる「無派遣工事」には、以下の2つの条件をクリアしていることが絶対条件です。それぞれ簡単に見ていきましょう。
- 部屋に光コンセントが設置済みであること
- マンションそのものにNTTフレッツ光の設備があること
部屋に光コンセントが設置済みであること
上記2つの中でも重要なのが、すでに光コンセントが部屋に設置されているか、されていないかです。前の住人が使っていれば設置されている可能性が高いです(撤去工事していなければ)。
どれが光コンセントが分からない場合、賃貸であれば部屋の中に「光」と記載のあるLANケーブルの差し込み口を探してみましょう。基本的にはリビングに設置されていることが多いです。ワンルームなどであれば、インターホンの下やコンセントの近くに設置されていることがあります。
マンションそのものにNTTフレッツ光の設備があること
この条件に関しては、ほとんどのマンションがクリアしています。しかし、古いマンション・アパートでは設備が整ってない可能性もありますので、事前にNTTの公式ホームページからエリア検索をしてみましょう。
》NTT西日本のエリア検索はこちら
》NTT東日本のエリア検索はこちら
事前に無派遣工事になるかは確認不可能
ソフトバンク光を申し込みする前に、派遣工事になるのか無派遣工事になるのかが分かれば色々とスケジュールが立てやすくなります。しかし、現状申し込みする前にどちらになるかを確認することはできません。
工事の有無の最終判断はソフトバンクが行っていますが、ソフトバンクショップやソフトバンク光のカスタマーサポートに連絡しても「申し込みをした後でないと分からない」という回答がくるだけとなっています。
確実に工事が必要な条件
逆に「必ず」工事が必要になってくる条件も紹介しておきましょう。これは非常にシンプルで、“新築”であれば必ず開通工事が必要になります。なぜなら、戸建てで新築ということは光ファイバーが家に引き込まれていないからです。宅外工事と宅内工事のどちらも行う必要があります。
ただし、マンションに関しては宅外工事の必要がないパターンが多くなっています。最近の新築マンションは、「光ファイバーが引き込まれた状態」で販売されていることがほとんどだからです。つまり、宅外工事は完了している前提で売られています。
そのため、新規マンションであれば宅内工事だけとなるケースが多いです。宅内工事をするということは結局派遣工事になってしまいますが、宅外工事がない分だけ早く完了します。
Q.工事って壁に穴を開けたり、大掛かりなもの?
工事は宅外工事と宅内工事がありますが、光回線を家まで引き込むためには必ず外と中を通じる穴が必要になります。エアコンのダクトや電話線の配管などがあれば穴を開ける必要おなく引き込めるのですが、そういったものがない場合は壁に穴を開ける必要があります。
穴と言ってもケーブルが引き込めるくらいの大きさなので、直径数cm程度となっています。時間的にも約1~2時間ほどで終わるため、そこまで大掛かりなイメージを持たなくても大丈夫です。
Q.賃貸でも勝手に工事してしまってもいいの?
もしソフトバンク光を賃貸で導入する場合、必ず大家さんや管理会社に許可を取るようにしましょう。賃貸は自分の所持品ではありません。あくまで他の人に借りているものです。
ソフトバンク光の工事は壁に穴を開けることもあり、もし無許可でやってしまうと退去時などにトラブルになってしまう可能性があります。最悪の場合、慰謝料などが請求されることもあるのです。そのため、ソフトバンク光で工事が必要な場合は必ず許可と取るようにしましょう。
因みに、すでにマンションにフレッツ光回線が引き込まれており、それを部屋に引き込むだけの穴を開けない工事の場合は許可を取る必要は基本的にはありません。
しかし、その建物にある共有スペースの開錠をお願いする必要があります。その際に一応「ソフトバンク光を導入することにしました」と一言伝えておくと良いです。退去時にインターネット関連でトラブルが起こらないように、事前に対策しておきましょう。