自宅で高速通信ができる光回線と、持ち運びができて外でもネットを繋ぐことができるモバイルルーターのWiMAX、どちらにもメリットとデメリットがあります。
思っていたよりも不便に感じることが多くて、乗り換えようかと検討されている方向けに、WiMAX⇔光回線の乗り換え時に注意しておきたいポイントなどを詳しくまとめました。
WiMAXから光回線に乗り換えるメリット・デメリット
WiMAXから光回線に乗り換えることで起こるメリットとデメリットは何があるかというと
デメリット
メリット
こんな人は乗り換えた方がいいかも
以下のような人は、WiMAXから光回線への乗り換えをおすすめしたいです。
- 高画質の動画視聴やオンラインゲームを無制限に楽しみたい人
- 通信環境や通信速度の安定化を重要視する人
- テレワークなど自宅で仕事することが多い人
- 個人よりも家族で使うことが多い
光回線最大のメリットは、インターネットを無制限に使うことができる点です。とくに有線で繋げれば、メンテナンスやネットワーク障害などが起こらない限り安定した通信速度が出ます。
しかも通信速度制限がかかることもないため、どれだけ大容量のファイルをダウンロードしても回線が止まることはありません。
WiMAXだと高画質の動画視聴は10時間ちょっとしかできません。そして、通信環境の安定化が重要なオンラインゲームにおいても光回線の方が相性良いです。
最近では、自宅でのテレワークが増えてきているため、テレビ電話での会議やファイルの転送などを考えると、通信環境が安定していた方が支障をきたさないでしょう。そして、家族でインターネットを使いたい場合も光回線をおすすめします。
WiMAXで同時接続すると速度が遅くなることもありますし、何よりデータ容量の消費も激しくなってしまいます。ストレスなく使っていくには光回線から無線を飛ばすなどした方が良いでしょう。
光回線からWiMAXに乗り換えるメリット・デメリット
光回線からWiMAXに乗り換えた際に起こるメリットとデメリットも見ていきましょう。
デメリット
メリット
こんな人は乗り換えた方がいいかも
以下のような人は、光回線からWiMAXへの乗り換えをおすすめしたいです。
- 月額料金など、費用を安く抑えたい人
- 外出先でもWiFiを使って高速通信をしたい人
- オンラインゲームをメインで使わない人
- 現在、スマホのインターネット共有でWiFi環境を作っている人
WiMAXが光回線より優れているのは「月額料金の安さ」です。プロバイダや契約内容によって月額料金は大きく違いますが、一般的に光回線の方が1,000円~2,000円ほど高くなってしまいます。年間にすると12,000円~24,000円も高くなるためコスパを考えるならWiMAXを選ぶと良いでしょう。
そして、外出先でもルーターを持っていくだけで高速通信ができるのもWiMAXならではのメリットと言えます。WiMAXのモバイルルーターは大きいものでも重さ130gのもので、バッグに入れて簡単に持ち運ぶことが可能です。エリア内であれば問題なく使うことができます。
外出時にスマホのインターネット共有を使ってWiFi環境を作っている方がおられますが、大容量プランの携帯料金とWiMAXの料金を比べると、WiMAXの方がはるかにお得です。いますぐ乗り換えてもいいレベルでしょう。
もしWiMAXが気になった人がいれば、【WiMAXのおすすめランキング3選|プロバイダ10社の料金比較】の方で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
乗り換える際に気を付けたいポイント6つ
最後に、乗り換え時に気を付けたいポイントを紹介していきます。
(両方)解約する際に違約金は発生するか
プロバイダによって契約年数は違いますが、基本的にWiMAXであれば2年間の縛り、光回線であれば2年~3年の縛りがあって更新月以外で解約することで違約金が発生します。違約金もプロバイダによって異なり、高いとこだと30,000円近く取られる可能性もあるのです。
【例】
3年契約(36ヶ月)の場合、37ヶ月目が更新月として設定されていることが多い。そして38ヶ月目から新しい3年契約が結ばれる。
基本的にこの更新月であれば解約時の違約金は発生しません。逆を言ってしまえば、この更新月以外で解約するとほぼ確実に違約金が発生してくるということです。もちろん契約期間に縛りがないプランで契約すれば違約金などは発生しないことが多いです。
違約金以外に発生する必要について
解約時には違約金だけでなく、WiMAXであれば端末代の割賦金、光回線であれば工事費の割賦金が請求されることもあります。
キャンペーンなどで無料になっている場合などは請求されないこともありますが、これに関しては契約時に確認しておいた方が良いです。工事費は安いプロバイダで15,000円前後、高いプロバイダだと40,000円近く請求されることもあります。
(両方)乗り換えキャンペーンの有無
光回線もWiMAXも「キャンペーンの有無」を事前に確認しておきましょう。とくに「乗り換えキャンペーン」は重要で、乗り換え先のプロバイダが、旧回線の解約違約金を負担してくれる場合もあります。
違約金を払うのが嫌だから乗り換えたくても乗り換えられない、という人はキャンペーンを実施しているプロバイダを探してみるのも重要です。
(光回線)工事が必要か、回線が通っているか
光回線はどこでも使えるわけではありません。プロバイダによって回線が通っていなかったり、借家やマンションなどであれば大家さんやオーナーなどの許可を取る必要があります。ソフトバンク光は通っているけどau光は通ってない、なんてことも珍しくありません。光回線が使えないのに乗り換えては無駄になるだけです。
そして、工事についても事前に確認しておく必要があります。最初から工事済みの部屋などであれば問題ありませんが、回線を通すためには工事する必要があるのです。工事は予約制のためすぐにできるわけではありませんし、立ち合いが必要なため休みを取る必要もあります。
開通工事は部屋に穴を開ける場合もあるため、事前に確認しておかないと家主とトラブルに発展することもあります。工事費も発生するため、キャンペーンなどで無料になるプロバイダなどを選びたいところです。
(光回線)テレビサービスが使えなくなる
光回線サービスの方で加入していたテレビサービスなどはWiMAXに乗り換えたら利用することはできません。強制的に解約になるため、サービスによってはこちらの解約金も発生する可能性もあります。
あまりテレビサービスを使わなかった人にはダメージがありませんが、しっかりとテレビ環境が整うまでは乗り換えタイミングを遅らせた方が良いかもしれません。
(WiMAX)提供エリアの範囲内か
WiMAXは日本全国どこでも使えるわけではありません。幅広い範囲で電波は通っていますが、それでも山間部など日本の10%くらいはエリア対象外となっています。そのため、対応エリア外で契約した場合WiMAXは一切使うことができません。
そうならないためにも、まずは自分で「対応エリア内なのか」を調べる必要があります。調べ方は各プロバイダの公式サイトで検索するのが確実です。対応エリア検索から確認してみましょう。
ちなみに、対応エリア内であっても確実に繋がるわけではありませんし、確実に高速通信ができるわけでもありません。集合住宅地やオフィス街だと電波が干渉しやすいですし、障害物が多かったり端末に物が覆いかぶさっていると電波が遮断されやすいです。
判定が「〇」だったのに電波の調子が悪い場合は、設置場所などを変えてみるなどしてみてください。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- インターネットを無限に使いたいなら光回線がおすすめ
- 通信量の上限があるものの、持ち運びできて料金を抑えたいならWiMAXがおすすめ
- 乗り換えキャンペーンを行っているプロバイダを選ぶこと
- WiMAXと光回線でそれぞれ乗り換え前に確認しておくべきことがある
光回線もWiMAXもそれぞれメリット・デメリットがあります。一概にどちらが良いというものはありませんので、自分の利用環境に合った方を選んでみてください。
ただし、乗り換えた後に思っていたのと違う…というトラブルに発展することもあるので、事前に確認できる部分は確認しておきましょう。