無制限に使えるポケットWiFiは?大容量でお得なおすすめポケットWiFi

無制限に使えるポケットWiFiは?大容量でお得なおすすめポケットWiFi

ポケットWiFiを利用する際に気にしなければいけないのが、データ通信容量です。このデータ容量を超してしまうことで通信制限が入ってしまい、ネットが重くて開かない…と、かなりのストレスになります。

無制限で使い放題のポケットWiFiがあるならそれを使いたい…と思う方も多いと思いますが、現時点で完全に無制限のポケットWiFiはありません。あるのは、ほぼ無制限のポケットWiFiのみ。

無制限のWiFiは存在しないが、ほぼ無制限のWiFiはある


使い放題のポケットWiFiは存在しませんが、「ほぼ無制限」のポケットWiFiなら存在します。

  • 100GB以上の大容量プランがあるポケットWiFi
  • 度が過ぎると速度制限がかかるかもしれないが、容量無制限のポケットWiFi

無制限に近いものは、上記の2パターンのみ。後者はWiMAXと呼ばれているサービスです。

WiMAXは、基本的に速度制限がかからずに好きなだけWi-Fiを使うことができます。極端に大容量のデータ通信を行うと速度制限されてしまう可能性はありますが、ほぼ無制限と思って問題ありません。

実際、どれくらいの容量があればいいの?

実際にどのくらいの容量があれば安心なのでしょうか。これはその人の使い方にもよって変わってきます。WEBサイトやSNSの閲覧、メールやLINEの送受信がメインの人と、動画視聴やオンラインゲームをする人では利用容量が違うからです。

そこで、1GBでどのくらい使えるのか、それを基に利用別にどのくらいの容量があれば安心か表にまとめてみました。

1GBで行えることの目安

用途 1回の通信容量 1GBでできる回数
WEBサイトの閲覧 約800kb 約1,240回
メール送受信 約2.5MB/通 約400通
LINEメッセージ 約4kb 約25,000回
LINE音声通話 約1MB/分 約1,000分
YouTube(1080pHD) 約30MB/分 約33分
Instagram利用 約1MB/分 約1,000分

主な目的毎におすすめしたいデータ容量

主な利用方法 推奨データ容量
WEB会議・ビジネスシーン 50GB
WEBサイト・SNSの閲覧 20GB~30GB
メール・LINEの送受信 10GB~30GB
動画視聴・オンラインゲーム 無制限プラン/100GB以上の大容量プラン

1GBを使い切るには、WEBサイトの閲覧であれば約1,240回、LINEの送受信であれば約25,000回、動画(YouTube)視聴であれば約30分となっています。

これを基に考えると、WEBサイトやSNSの利用がメインの人は「20GB~30GB」、WEB会議といったビジネスシーンをメインに使う人は「50GB」、動画視聴やオンラインゲームがメインの人は「無制限プラン/100GB以上」のデータ容量が好ましいです。

各ポケットWiFiの容量・料金の比較

  データ容量 実質月額料金* 通信速度 支払い方法
GMOとくとくBB
(WiMAX+5G)
無制限 3,644円 下り最大2.7Gbps クレジットカード
Broad WiMAX
(WiMAX+5G)
無制限 4,403円 下り最大2.7Gbps クレジットカード
口座振替
Mugen WiFi 100GB 3,438円 下り最大150Mbps クレジットカード
口座振替(有料)
ギガトラWiFi 100GB~200GB 4,253円 下り最大150Mbps クレジットカード
ゼウスWiFi 100GB 3,058円 下り最大150Mbps クレジットカード
hi-ho Let’s Wi-Fi 1日7GB(1ヶ月210GB) 4,367円 下り最大150Mbps クレジットカード
縛りなしWiFi 90GB 4,772円 下り最大150Mbps クレジットカード
どこよりもWiFi 100GB 3,058円 下り最大150Mbps クレジットカード
限界突破WiFi 実質無制限 3,850円 高速通信(不明) クレジットカード
口座振替(店舗契約のみ)
※すべて税込み

データ容量を重視してWiFiを選ぶときの注意点

データ容量をメインに契約を考える場合、以下のようなことに注意していきましょう。

①ポケットWiFiとWiMAX、2種類のサービスがある


WiFiには主に以下の2種類のサービスがあります。

ポケットWiFi

携帯キャリア回線を使って高速通信することができるWiFiです。提供する会社によって利用する回線やデータ容量、利用料金が変わってきます。

WiMAX

WiMAX+5Gという回線を使って高速通信することができるWiFiです。ポケットWiFiと違ってどのプロバイダを契約しても対応エリアと通信速度は変わりません。ただし、通信速度はポケットWiFiよりも速くデータ容量も無制限で使うことができます。

ポケットWiFiとWiMAXの詳しい違いについては「ポケットWiFiとは?WiMAXとの違いやそれぞれのメリット・デメリット」で解説していますので、ぜひこちらの方も参考にしてみてください。

②WiMAXの方が通信速度もデータ容量も優秀


性能面に関してはWiMAXの方がすべてにおいて優秀です。通信速度は最大で2.7Gbps出ますし、極端に大容量なデータ通信を行わない限り無制限で使えるのがWiMAXのメリットです。

一方のポケットWiFiは150Mbpsくらいの速度で設定されていることがほとんどです。例外的にdocomoのポケットWiFiであれば1.2Gbps並みの速度を出せますが、月額料金が異常に高いのでおすすめできません。

データ通信容量も100GBくらいが大容量の相場で、使い方によってはすべて消費してしまうこともあります。制限がかかると128kbpsにまで速度は低下し、解除されるのも翌月というのがデメリットです。

このように、データ通信環境においてはWiMAXの方が上です。個人的にも現在の環境においてはWiMAXの方をおすすめします。電波が入る地域であれば、ほとんどの人がWiMAXの方を選んでいることからもそれが分かります。

ただし、WiMAXにもプロバイダが複数あり、どれを選ぶかによって月額料金やサービス内容が変わるため、「WiMAXプロパイダ10社の料金を徹底比較!おすすめの総合1位はこれだ!」を参考にしながらベストなプロパイダを探してみてください。

③ポケットWiFiはデータ上限に達すると何もできない?

ポケットWiFiはWiMAXと違って、「1ヶ月で20GB~100GBまで。それを超えると速度制限がかかる。」といった、決まったデータ容量プランで契約することがほとんどです。

ポケットWiFiの速度制限の例
ポケットWiFiは制限がかかると低速モードとなって128kbpsにまで落ちます。WiMAXは沢山使っても制限がかかりませんが、ポケットWiFiは翌月にならないと解除できません。基本的に解除する方法はなく、純粋に翌月まで何もすることなく過ごすことになります。

別料金を払うとすぐにギガ数を補填してくれるポケットWiFiもあり、制限を強制的に解除することが可能です。ただし、通常のプランと比べて割高になるため購入は余りおすすめできません。

月末間近であれば翌月になるまで待つ方が良いです。月の中旬くらいに制限になった場合は、少なめのデータ容量を購入して少しずつ使うなどして工夫するようにしましょう。

もっとも容量が大きくて料金が安いのはGMOとくとくBB

GMOとくとくBB

実質月額料金 3,644円
データ容量 無制限
契約期間 最低2年
解約違約金 ~24ヵ月目:1,100円
25ヵ月以降:0円
端末代 21,780円
支払い方法 クレジットカード決済
  • WiMAX+5G回線を使った高速通信が行える
  • 月間のデータ通信は無制限で使い放題
  • キャンペーンが豊富で実質月額料金がかなり安い
  • 支払方法はクレジットカード決済のみ

無制限で安さにこだわるなら「GMOとくとくBB」がおすすめです。対応している支払方法がクレジットカード決済のみなので契約できる人は限られてしまうのがネックですが、サービスと料金面は非常に高クオリティとなっています。

今は期間限定のキャンペーン中につき、月額料金は5Gプランで実質3,644円になり、とてもお得に契約できます。いつ終わるか分からないキャンペーンなので、気になったら早めの申込がおすすめです!

WiMAXの通信エリア外だった場合のおすすめWiFi

限界突破WiFi

月額料金 3,850円
データ容量 実質無制限
契約期間 2年
解約違約金 19,800円
端末代 無料
支払い方法 クレジットカード決済
口座振替(店舗契約のみ)
  • 月額料金はいつから初めても固定で3,850円なので管理しやすい
  • キャンペーンにより初期費用や端末代金も無料
  • 店舗契約のみになるが支払方法で口座振替を選べる
  • ポケットWiIFiでは珍しく実質無制限で使える

もしもWiMAXのエリア判定が圏外だった場合、限界突破WiFiがおすすめです。

毎月固定で3,850円のプランのみですので、数ヶ月後から料金が高くなるなどの計算をする必要がありません。さらに、現在キャンペーン中により初期費用から端末代金まで無料となっています。

そして限界突破WiFi最大の特徴が、ポケットWiFiでは珍しく実質無制限で使える点。ただ、1日単位で使えるデータ容量は決まっていて、1日5GB使えば速度が1Mbpsになり、10GB使えば128kbpsになるのですが、毎日24:00になるとリセットされるのです。

1日5GBというと、WiMAXよりも多い通信量ですし、仮に制限がかかっても翌日になると解除されるのは嬉しいポイントでしょう。もしポケットWiFiで実質無制限を希望するなら限界突破WiFiをおすすめします。

無制限ポケットWiFiに関するQ&A

最後に、無制限ポケットWiFiに多く寄せられる質問についてQ&Aという形で紹介していきます。

Q.5GのポケットWiFiってある?

携帯会社がアピールしている「5G」ですが、ポケットWiFiにも5Gに対応したものはあります。

性能面だけで言えば4Gより5Gの方が当然ですが優秀と言えます。しかし、現状は5GのポケットWiFiと契約する必要性が余りありません。その理由として以下のようなことが挙げられます。

月額料金、端末料金が異常に高い

現在5GのポケットWiFiを提供しているのはdocomoとauのみ。携帯キャリアのポケットWiFiは高額なことが多く、他のメーカーと比較しても2,000円近く高くなります。それに加えて、端末代も10万円近くするため大きな負担になるでしょう。

キャンペーンがない

docomoユーザーやauユーザーであれば割引を受けることができますが、それでも高額なことに変わりありません。他のキャリアや格安スマホを使っているユーザーは割引もキャンペーンも受けれないためさらに割高になってしまいます。

エリアが限定的である

ポケットWiFiと言えば「幅広いエリアに対応している」というのが強みです。しかし、それは4G回線の話であり、5Gに対応しているエリアは非常に狭くなっています。日本の中心でもある首都圏ですら普及していない状態です。使えないのに5G対応端末を持っていても意味がありません。

Q.低速モードになるとどんな速度になる?

低速モードはWiMAXとポケットWiFiで以下のように異なります。

WiMAX
  • WiMAXのプラスエリアモードで速度制限になると月末まで「128kbps」

WiMAXにはデータ容量に制限がないとお伝えしましたが、プラスエリアモードに関しては月間30GBまでという上限が設けられています。プラスエリアモードとは、auのLTE回線を使ったモードで、スタンダードモード時に電波が入りにくいときに使用するモードです。

プラスエリアモードで速度制限にかかると128kbpsになりますが、これはメール・LINEの送受信がギリギリ行える程度で、他の通信はほぼできません。尚、スタンダードモードには制限がありませんのでご安心ください。

ポケットWiFi
  • ポケットWIFiの通常プランで速度制限になると「128kbps」
  • ポケットWiFiの無制限プランで速度制限になると「1Mbps」

ポケットWiFiもWiMAXと同じように無制限プランであれば1Mbpsになりますが、通常プランであれば128kbpsになります。ポケットWiFiはWiMAXと違って通常プランがメインとなるため、ほとんどの場合で128kbpsが低速モードとして捉えられます。大容量プランでも無制限でない限り128kbpsです。

1Mbpsは、標準画質の動画視聴であればギリギリ行える程度で、メール・LINEの送受信やネットページ・SNSの閲覧くらいであれば問題なく行えます。

Q.ポケットWiFiの制限解除について詳しく

ポケットWiFiの制限解除は翌月になっています。例えば、4月23日にデータ容量を使い果たした場合、解除されるのは5月1日です。4月の末までは128kbpsで過ごさなくてはいけません。

一応プロバイダによっては追加で容量を購入することで強制的に解除することもできますが、月額料金は割高なためおすすめできないのが現状です。そのため、ポケットWiFiを使う際にはデータ容量の管理が重要になります。

まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 完全無制限はないが「ほぼ無制限」で使えるWiFiはある
  • とくにWiMAX+5G回線を使ったポケットWiIFiはほぼ実質無制限
  • キャリア回線のポケットWiFiは100GB以上の大容量プランが主流
  • おすすめは「GMOとくとくBB」と「限界突破WiFi」のどちらか

実質無制限でデータ通信を行えるポケットWiFiが増えてきています。とくにWiMAXはどのプロバイダでも無制限プランの提供があるくらいです。一方のキャリア回線を使ったポケットWiFiは100GB以上の大容量プランで対抗しています。

通信速度が速くてデータ容量実質無制限のWiMAXにするか、対応エリアが広くてコスパの良いポケットWiFiにするかは、自分の利用環境に合わせて考えるようにしましょう。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。