auひかりとビッグローブ光の違い|どちらにしようか迷っている方向け

auひかりとビッグローブ光の違い|どちらにしようか迷っている方向け

光回線を提供している「auひかり」と「ビッグローブ光」はどちらも人気のサービスです。しかし、どういったサービスを提供しているのか、自分はどっちと契約すべきなのかを考えるのは、ネットに疎い方だと大変です。

この記事では、お互いの特徴やメリット・デメリット、自分がどっちと契約した方がお得なのかを一つずつ丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

auひかりとビッグローブ光の特徴比較

  auひかり ビッグローブ光
回線網 独自回線 NTT回線
月額料金 戸建て:5,390円~5,610円
マンション:4,180円
戸建て:5,478円
マンション:4,378円
3年総額料金 戸建て:198,000円
マンション:150,480円
戸建て:197,208円
マンション:157,608円
最大速度 1Gbps 1Gbps
平均速度 下り369Mbps
上り315Mbps
下り230Mbps
上り182Mbps
スマホセット割 auスマートバリュー auスマートバリュー
auセット割
BIGLOBEモバイルとのセット割
工事費用 戸建て:41,250円
マンション:33,000円
※無料キャンペーン中
戸建て:19,800円
マンション:16,500円
※無料キャンペーン中
対応エリア 全国70%ほど
(関西や東海エリアでは一部エリア外)
日本全国
対応プロバイダ GMOとくとくBB
NEXT
フルコミット
au one net
So-net
@niftyなど
ビッグローブのみ
地デジ・BS 非対応 対応
解約違約金・撤去費 違約金:7,700円
撤去費:31,680円
違約金:20,000円
撤去費:0円
※1 auひかりのマンションタイプは「タイプV16契約以上」、ホームタイプは「ずっとギガ得プラン」で記載
※2 月額料金は光電話サービスを除いたネットのみの料金
※3 料金はすべて税込み
※4 3年間総額料金はキャンペーン特典や割引は適用していません
特徴に関するまとめ
  • 基本料金は同じくらいだがキャンペーンを加味するとauひかりが圧倒的に安い
  • 回線速度は、auひかりの方が早い
  • ビッグローブ光は全国対応だが、auひかりは一部エリアで非対応
  • auひかりは選べるプロパイダが多く、キャンペーン特典も多い
  • 解約時の費用は、ビッグローブ光の方が安くて安心できる

違い①:月額料金(総額料金)

基本料金はどちらも戸建てタイプが5,500円ほど、マンションタイプは4,000円弱となっていてあまり差がないように感じますが、これはあくまでネット料金のみを単純計算で比較したものであり、実際には以下のような要素が加わってきます。

・キャンペーン特典によるキャッシュバック
・月額割引
・乗り換えキャンペーン
・引っ越しキャンペーン

キャンペーン特典で強いのはauひかりの方です。プロバイダによって内容も変わってきますが、中には8万円以上のキャッシュバックと月額割引をしているプロバイダもあり、それらを加味するとビッグローブ光との差は非常に大きくなります。

そのため、基本料金はあまり変わらなくてもキャンペーンを加味すると、auひかりの方が圧倒的にお得になるのです。

違い②:平均速度

実際に利用されている方から投稿された平均速度を見てみると、auひかりの速度が「下り369Mbps・上り315Mbps」、ビッグローブ光の速度が「下り230Mbps・上り182Mbps」となっています。

上りはアップロードのこと、下りはダウンロードのことを指しますが、重要なのは下り速度です。下り速度を比較してみると、ビッグローブ光はauひかりに比べて約139Mbps遅くなっています。

もちろん、利用する環境や接続本数などによって変わってくるので一概にこれだけの差が確実にあるとは言えませんが、それでもauひかりの方が通信速度は速いということが分かります。※230Mbpsも決して遅いわけではありません。

では、なぜこのような差が出てくるのか。大きな理由としては使っている通信方式の差です。auひかりは「IPv6」という通信方式をデフォルトで採用しており、回線が混雑しにくく通信速度が安定しやすいのが特徴になっています。

一方のビッグローブ光は「IPv4」を採用しているため、回線混雑に弱いとされているのです。しかし、ビッグローブ光も無料オプションでIPv6にすることはできます。それでもauひかりの方が速いですし、オプションを付ける手間などがないので速度面ではauひかりの方がおすすめです。

違い③:スマホセット割

auスマートバリュー

スマホセット割にも少し違いがあります。まず、どちらにも「auスマートバリュー」という割引は適用できます。最大で1,100円割引されるのですが、これはネット料金が割引されるわけではありません。auのスマホ代が1,100円割引されます。

また、auスマートバリューを適用するには「ひかり電話」のオプションに加入する必要もあります。月額550円ですが、キャッシュバックの適用にもひかり電話への加入が必須になっていることも多いですし、最大割引が1,100円なのでauスマートバリューを適用した方がお得です。

auひかりでは、このauスマートバリューしかセット割がありません。一方のビッグローブ光では「auセット割」という割引も選べます。auスマートバリューが複数台に適用されるのに対して、auセット割は1回線につき1端末にしか適用されません。

そのため、auのスマホを複数台持っている場合や、家族が全員auユーザーなのであればauスマートバリューを選んだ方が基本的にはお得になります。

そして、ビッグローブ光は「BIGLOBEモバイルのセット割」や「UQモバイルのセット割」を選択することも可能です。どちらも1回線につき1台の適用となります。割引額は550円とそこまで高くありませんが、こちらはビッグローブ光の方から割引されます。

ただし、auスマートバリューやauセット割と併用することはできませんので、もしauのスマホを持っているのであればauスマートバリューを優先した方がお得です。

違い④:工事の有無

auひかりとビッグローブ光は回線が違います。auひかりは独自回線を利用していますが、ビッグローブ光はNTTのフレッツ光とのコラボ回線です。つまり、転用や事業者変更の場合は工事が必要ありません。新規で契約する場合のみ工事が必要になってきます。

一方のauひかりは新規でも切り替えでも工事が必要です。工事が終わるまでは使えませんし、対応エリアや設備導入環境のことを考えるとビッグローブ光の方がすぐに使えることが多いでしょう。

違い⑤:工事費用

通常時は工事費用に大きな差がありますが、auひかりもビッグローブ光も工事費用を実質無料にすることが可能なキャンペーンを開催しているため、現状では価格差はありません。

工事費用は一括ではなく、毎月の分割払いで請求されます。その請求分を毎月割引することで実質無料になるのです。契約するタイプやプランによってはオプションへの加入が必要になりますが、約40,000円が実質無料になるのであれば適用すべきでしょう。

ただし、途中解約などした場合は残りの工事費用を一括で請求されるため、解約する際には注意してください。

違い⑥:対応エリア

回線タイプが違うため、対応しているエリアにも違いがあります。ビッグローブ光はフレッツ光との光コラボのため日本全国に対応していますが、auひかりは「auひかりホーム」のみ関西エリアと東海エリアが非対応エリアとなっています。

auひかりマンションであれば通常通り使えますが、そもそもマンションにauひかりの設備が入ってないケースが多いです。そのため、対応エリアや導入のしやすさではビッグローブ光の方が良いでしょう。

違い⑦:対応プロバイダ

ビッグローブ光のプロバイダはビッグローブのみです。一方のauひかりは多くのプロバイダと契約することが可能となっています。結論から言うと、対応プロバイダの多いauひかりの方が料金面でお得です。

ビッグローブ光の場合はビッグローブのキャンペーンしか受け取ることができませんが、auひかりであれば複数の選択肢から自分に合ったキャンペーンを選ぶことができます。割引額で選ぶのか、キャッシュバック額で選ぶのか、受け取りやすさで選ぶのかを自分で決められるのは大きなメリットでしょう。

【変わらない点】

・auひかりはどのプロバイダでも基本料金自体は変わらない
・どちらも「プロバイダ一体型サービス」のためプロバイダ料金も基本料金も含まれている

auひかりは多くのプロバイダから選べますが、どのプロバイダを選んだとしても料金自体は変わりません。そのため、キャッシュバックや割引額の大きさで実質月額料金が変わってくるのです。そして、auひかりもビッグローブ光も「プロバイダ一体型サービス」となっているため、プロバイダの料金も一緒に請求されます。別々に請求が来ないため管理がしやすいです。

違い⑧:地デジ・BS

どちらにもテレビサービスはありますが、auひかりは「地デジ・BS」に対応していません。住んでいる場所で地デジ・BS電波が入らない場合、ビッグローブ光と契約することをおすすめします。もしそうでない場合はauひかりのテレビサービスの方がおすすめです。

auひかりのテレビサービスは専門チャンネルがメインとなっていますので、映画やアニメ、ドラマ、音楽などを視聴したい人向けになっています。月額料金もビッグローブ光では3,575円ですが、auひかりであれば2,728円です。

違い⑨:解約時の違約金・撤去費

解約時の違約金や撤去費も大きな違いがあります。とくに撤去費に関しては、auひかりが「31,680円」でビッグローブ光は無料です。これだけ大きい差があるのに加えて、auひかりは必ず撤去工事をしなくてはいけません。

ビッグローブ光などの回線は撤去が任意となっているため、撤去費用などが発生することがないのです。単純な違約金だけならauひかりの方が安いですが、撤去費用を合わせるとauひかりの方が高くなると覚えておきましょう。

こんな人にはauひかりがおすすめ

こんな人にはauひかりがおすすめ
以下のような人にauひかりをおすすめです。

  • お得なキャッシュバックなどの特典を多く受け取りたい人
  • 実質月額料金を安く抑えたい人
  • オプションを使わずに高速通信を楽しみたい人

auひかりの大きなメリットとして挙げられるのが「キャッシュバックを含む豊富なキャンペーンの実施」です。ビッグローブ光にもキャッシュバックを含めたキャンペーンを実施していますが、額を考えるとauひかりの方が圧倒的に有利と言えるでしょう。

申し込むプロバイダによっても金額は違いますが、キャッシュバックや月額料金割引を利用した際の実質月額料金はauひかりの方が確実に安いです。

それに加えて、auひかりはデフォルトで「IPoE(IPv4overIPv6)方式」を採用していますので、とくに申請する必要もなく高速通信を行うことができます。ビッグローブ光もIPv6方式を使うことはできますが、別途オプションとなっているため申請する必要があるのです。

そういった手間がないのもauひかりの特徴とも言えます。このように、料金面や通信速度面であればauひかりを選んだ方がお得と言えるでしょう。

損をしないauひかりの申込方法

auひかりを申し込む場合、申し込み窓口の選択を間違えないようにしましょう。auひかりの申し込みには現在「KDDI公式」「プロバイダ」「代理店」の3つが窓口として存在しています。この中でおすすめなのが「プロバイダ」から申し込む方法です。

詳しい理由などは「auひかりのキャッシュバック&キャンペーンで一番お得なのは?12社を一覧比較」の記事で解説しているので、そちらを確認してみてください。

おすすめのプロパイダは「GMOとくとくBB」です。理由としては、圧倒的にキャンペーン内容がお得だからです。とくにキャッシュバック額に関してはプロバイダの中でも群を抜いて高くなっており、それを駆使することで実質月額料金もかなり安くなります。難しい条件などもありません。

こんな人にはビッグローブ光がおすすめ


ビッグローブ光は以下のような人におすすめです。

  • 元々フレッツ光と契約している人
  • 工事などの手間をできるだけなくしたい人
  • auひかりの対応エリアに入っていない人
  • BIGLOBEモバイル、UQモバイルを利用している人
  • 引っ越しが多い人

ビッグローブ光はフレッツ光のコラボ回線です。そのため、元からフレッツ光と契約している人はビッグローブ光と契約することをおすすめします。その場合だと面倒な工事もありませんし、工事なしだった際の工事費用も少ないです。

月額料金に関しても割引などを使えば光回線として充分に安いと言えます。対応エリアも非常に広いため、auひかりがエリア外だったauユーザーにもおすすめです。

工事費用が少ない、解約時の違約金が少ないという部分を考えると引っ越しが多い人にもビッグローブ光はおすすめと言えるでしょう。とくに撤去費がいらないという点は非常に大きいです。工事費用の残債もそこまで大きくありません。

auユーザーだけでなく、BIGLOBEモバイルやUQモバイルユーザーでも割引を受けられます。

まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • auひかりとビッグローブ光には細かいが多くの違いがある
  • 通信速度やキャンペーン特典を気にする人はauひかりがおすすめ
  • 対応エリアの広さや工事費用、違約金の安さを気にする人はビッグローブ光がおすすめ
  • auのスマホユーザーであればどちらでもauスマートバリューは適用可能
  • auひかりと契約する際には申し込み窓口とプロバイダをしっかりと確認しよう

総合的に判断した場合はauひかりの方がおすすめです。やはり光回線の注目点である通信速度に関して、auひかりの方が圧倒的に有利と言えるでしょう。10ギガにも対応しているため、さらに安定感も増します。そしてキャンペーン特典の豊富さもauひかりの方が上です。

しっかりと使い続ける予定があれば実質月額料金に関してもそこまで変わりません。現在フレッツ光を使っている人、引っ越しが多い人はビッグローブ光の検討もしてみると良いでしょう。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。