光回線をマンション(分譲・賃貸)で契約する時に確認することや注意点

光回線をマンション(分譲・賃貸)で契約する時に確認することや注意点

戸建ては自分の好きな光回線を引くことができますが、マンションだとそういう訳にもいきません。管理会社に許可を取ったり、工事内容に気を付けたりしないと、あとでトラブルになる可能性もあるからです。

このページでは、マンションに住んでいる方向けに、光回線を契約する前にチェックしたいポイントや注意事項などをまとめました。

マンションで光回線を契約する時の注意点

分譲なのか賃貸なのかで工事内容の許容範囲が少し変わりますが、基本的には以下のことを確認していけば問題ありません。

まずは管理会社・大家さんに相談する

まず管理会社か大家さん(または仲介業者)に「光回線を契約したいのですが、構いませんか?」と連絡してください。返ってくる返答としては、

①壁に穴を開けなければ、お好きな光回線を契約してもらって構いません。
②入居者の方には指定の光回線をお願いしています。

上記のどちらかが想定されます。多くのマンションでは①の壁に穴を開けたりしないことを条件に、自由に光回線を契約していいよと言われると思います。※基本的に配線工事はエアコンの壁穴を利用するので、壁に穴を開けるようなことはしません。

仮に②のパターンだった場合、そのマンションにはフレッツ光が使えるNTT回線ではなく、auひかりなどの独自回線が配備されている可能性が高いです。おのずと契約できる光回線が限られてきますので、自分で契約する前にまず管理会社に相談するようにしてください。

また、賃貸マンションの場合は退去時にどうすればいいのか聞いておくといいでしょう。配線をそのままにしておく分にはオーナーにメリットがあるので、基本は残しておいてもいいはずですが、退去するときに配線をすべて撤去してほしいと言われることがあるからです。

マンションに光回線の環境があるか調べる

すでにマンションに光回線の設備があるかないかで、工事の規模が変わってきます。新築マンションであればほぼ設備があるはずですが、築年数が古いと光回線の設備が入っていないこともあります。

01光コンセントが部屋の中にある

光コンセントが部屋の中にある場合は、光回線の設備がすでに整っています。フレッツ光か光コラボの光回線であれば工事不要でインターネットを使える可能性も高く、わざわざ管理会社などに許可を取る必要もありません。

独自回線である「auひかり・NURO光・eo光など」を契約する場合は、今入っている設備は使えない可能性が高く、新規工事は必ず必要になってきます。また、管理会社や大家さんへの工事許可も必要となりますので、注意してください。

02LANコンセントが部屋の中にある

LANと書かれたコンセントが部屋の中にある場合、共有部までは光ファイバーが通っていて、各戸にはLANケーブルで配線されています。簡単な工事をしてもらう必要があるため、念のために管理会社・大家さんの許可を得るようにしてください。

03モジュラージャックが部屋の中にある

このタイプは電柱から共有部まで光ファイバーが通っていて、各戸には電話回線が配備されています。築年数がやや古いマンションは、VDSL方式と呼ばれるこのタイプが多いです。こちらも簡単な工事は必要になるため、念のために許可は取るようにしてください。

04部屋の中には何もない

電話用のモジュラージャックもないマンション、アパートの場合はインターネット環境が全くないため、やや大掛かりな工事が必要となります。工事費用はキャンペーンで実質無料となっている光回線が多いので、安心してください。

大家さんから工事の許可さえ出れば、好きな光回線を契約できるため、ある意味メリットばかり。一番お得に使える光回線を選ぶようにしましょう。

》一番お得な光回線の選び方・おすすめはこちら

現在の導入状況から簡単に利用できる光回線

マンションの導入状況 利用できる光回線
フレッツ光が導入済 フレッツ光・光コラボは工事なく利用可能
*許可の必要もなし
auひかりが導入済 auひかりのみ工事なく利用可能
*他の光回線を契約する場合は工事あり
NURO光が導入済 NURO光のみ工事なく利用可能
*他の光回線を契約する場合は工事あり
eo光が導入済 eo光のみ工事なく利用可能
*他の光回線を契約する場合は工事あり
その他の回線 導入されている光回線による
インターネット無料の物件 導入されている光回線によるが、独自回線であることが多いため、違う光回線を使うなら工事が必要な場合が多い

マンションで契約できるおすすめの光回線

  基本料金 スマホ割 工事費
ドコモ光
(光コラボ)
4,400円 docomo 実質無料
ビッグローブ光
(光コラボ)
4,378円~ au 実質無料
ソフトバンク光
(光コラボ)
4,180円 Softbank 実質無料
auひかり 4,180円 au 実質無料
NURO光 2,090円~ Softbank 実質無料

光回線の業者は数十社とありますが、マンションにお住まいの方は上記の5社の中から選べば大丈夫です。

(光コラボ)と書かれているものは、フレッツ光が既に導入されているマンションであれば大きな工事もなく利用できるため、管理会社への許可も特に要らないですし、契約すればわりと早い期間でインターネットが利用できるかと思います。

auひかりとNURO光に関しては、独自回線となるため契約できる地域やマンションは限られてきますが、もしも契約できるのであれば光コラボより安くて回線速度も速いため、とてもおすすめです。契約できたらラッキーですね。

5社の中から、あなたの利用している携帯キャリアと合わせて最適な光回線を選んでみてください。スマホ割と呼ばれる月々1,100円の割引が効く光回線を選ぶことで、一番お得にインターネットを利用することができます。

マンション契約に関してよくある質問

Q.マンションに無料のネット回線があるけど、遅い…どうすればいい?

速度が遅い原因が機器にあることは稀で、回線自体がダメな場合の方が多いです。入居者全員で、同じインターネット回線を使っている訳ですからね。解決策としては、

  • 自分で新しい光回線を契約する
  • ホームルーターを契約する(工事なし)
  • WiMAXを契約する(工事なし)

の3つが挙げられますが、大家さんに許可を取ったり工事をしたりするのを避けたい方には、ホームルーターやポケットWiFiを契約されることをおすすめします。ホームルーターは自宅専用のWiFiルーターで、WiMAXは外にも自由に持ち運べるポケットWiFiです。

詳しくは「無料で使えるマンションのインターネット回線が遅い・重いときの対策」にて解説しています。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。