いったいどんな工事?光回線の工事内容やインターネット開通までの流れ

いったいどんな工事?光回線の工事内容やインターネット開通までの流れ

光回線を使うには、多くの場合で開通工事が必要になります。しかし、実際にどのような工事を行っているのか、立ち会わなければいけないかどうかなど、初めてだと分からないことも沢山出てきますよね。

この記事では、光回線の開通工事はどのような流れで行われるのか、自分がやらなくてはいけないことは何なのかを分かりやすく解説しています。最後にQ&Aという形で工事に関するよくある質問もまとめました。

光回線の工事内容・流れについて

まずは、光回線の工事内容と、その流れについて解説していきます。戸建てタイプとマンションタイプで若干内容が違ってきますので、自分の物件に合った方を参考にしてみましょう。

戸建ての場合

戸建ての場合の光回線工事例
  1. 電柱から光ファイバーケーブルを家に引き込む
  2. 家に引き込んだ回線を家の中に引き込む
  3. ONUやWi-Fiルーターなどを設置して接続設定を行う
  4. デバイス側の接続設定を行う

まずは、家の近くの電柱から光ファイバーケーブルを家まで引き込む工事が行われます。この工事自体はとくに難しい工程などはなく、電柱にある黒い箱からケーブルを引き延ばすだけで完了です。

光ファイバーケーブルを家まで引き込んだら、次は家の中に引き込む必要があります。原則的に穴あけ工事は行われず、エアコンダクト管や電話線の配管を活用して配線されることが多いです。

画像引用:https://www.au.com/

最近の戸建ては、光回線を通すことを前提に建てられていることもあり、最初から引き込めるような配管が設置されていることもあります。

配管やエアコンダクトが活用できない場合、光回線を通すために壁に穴を開ける必要があります。穴を開けると言っても、回線自体は細いため数ミリ程度の穴です。穴を開けて回線を通したら、雨などが染み込まないように加工されるため雨漏りなどの心配はほとんどありません。

家の中にまで光ケーブルを引き込んだ後は、設置した光コンセントからONUやWi-Fiルーターなどの各機器にLANケーブルを使って接続していきます。業者の方でインターネットが繋がっているかを確認し、問題なければ業者による工事は終了です。

その後のWi-Fiルーターの設定や、デバイス側の接続設定は自分でやらなくてはいけません。不安な人は回線事業者やプロバイダが提供している訪問サポートサービスなどを利用してみましょう。

マンションの場合

マンションの場合の光回線工事例
  1. マンションの共有スペースまで光ファイバーケーブルを引き込む
  2. 共有スペースから部屋まで回線を引き込む
  3. 部屋に光コンセントを設置して各機器と接続する
  4. 業者の方でネットが開通しているか確認する
  5. Wi-Fiルーターやデバイス側の接続設定をする

マンションタイプは戸建てタイプと違って、工事の内容がマンションの設備によって少し異なってきます。最近はインターネット設備がないマンションはあまり見かけないので、①の工事はほぼないと思っていいでしょう。

共有スペースまで光回線が引き込まれている場合

もしマンションの共有スペースにすでに光回線が引き込まれている場合は、利用する部屋に配線工事を行うことで光回線が使えるようになります。つまり、工程で言えば②から始められるため工事の時間も少ないです。

最近ではこのタイプのマンションが増えており、引っ越した時点で光回線自体は共有スペースに導入されていることが多いです。こちらは基本的に大家さんや管理会社の許可は必要ありませんが、心配な人は連絡してみましょう。

部屋まで光回線が引き込まれている場合

共有スペースから自分の部屋まですでに光回線が引き込まれている場合は、基本的に業者による工事は必要ありません。これに関しては後で詳しく解説しています。ただし、設備の劣化などで工事が必要になるパターンもあるため一応頭に入れておきましょう。

工事が不要になる場合

光回線を利用する場合、基本的には工事が必要になります。しかし、以下の条件に限り工事を行わなくても光回線が使えるようになります。

  • 現在フレッツ光(または光コラボ)を契約中で、光コラボに乗り換える
  • NTTの光コンセントが既に設置されている

フレッツ光から光コラボへ乗り換える転用、もしくは光コラボから光コラボへ乗り換える事業者変更の場合は、今使っているインターネット回線をそのまま利用するため原則工事が必要ありません。

もしくは、引っ越し先にすでにNTTの光コンセントが設置されており、新規契約するのがフレッツ光や光コラボであれば工事が不要になる可能性があります。ただし、設備に何かしらの不具合やトラブルが発生した場合や、長期間光コンセントが使われていなかった場合などには工事が必要になることもあります。

工事に関してよくある質問

最後に、工事に関してよく聞かれる質問をQ.&Aという形で解説していきます。

Q.戸建てだけど、壁に穴は開けないといけない?

戸建てでインターネット回線を入れたい場合、とくに光回線の場合は工事を行うことがほとんどです。上記の工事の流れでも書きましたが、家の近くの電柱などから光ファイバーケーブルなどを家に引き込む必要があります。

その引き込む際に用いられるのが、電話線の配管やエアコンダクトなどです。しかし、家の構造上そういった場所が使えないこともあります。そうなった場合に限り、家に穴を開けることがあるのです。もちろん、事前に穴を開けても良いかの確認があるため勝手に開けられることはありません。

Q.穴を開ける・開けないで工事費や工事時間が変わったりするの?

もし仮に穴を開けることになったとしても、工事費用や工事時間が変わることは基本的にありません。唯一料金が変わるのは、「派遣工事を行うか」「無派遣工事を行うか」の差です。

工事による料金の違い

工事の種類 工事費用 工事時間
派遣工事 15,000円~20,000円 1時間~2時間
無派遣工事 2,200円 0分

派遣工事を行う場合、工事費用としては15,000円~20,000円かかってきます。派遣工事でダクトがなくて穴を開ける場合も、ダクトがあって穴を開けない場合でも工事費は変わりません。

これは契約する事業者によって異なりますが、公式キャンペーンなどを活用すれば無料になることも多いです。工事時間は1時間~2時間ほどですが、マンションタイプの方が比較的短めになっています。

一方の無派遣工事の場合、事業者によって異なりますが、工事費用は2,200円であることが多いです。工事しないのに工事費がかかるというのは意外と知られていないことも多いですね。

Q.土日祝でも工事日を設定できる?

工事日の設定は、基本的に契約者側の希望に沿うように行われます。その際、土日祝に工事をお願いすることも多いです。しかし、光回線事業者によっては土日祝に工事を行うことで追加工事費が請求されることがあります。

料金は事業者によって異なりますが、おおよそ3,000円前後くらいです。決して高い金額ではありませんが、初期費用をできるだけ抑えたい人は平日に工事をお願いすることをおすすめします。

Q.マンションで工事ができないと言われたらどうしたらいい?

「集合住宅に住んでいる=マンションタイプと契約できる」というわけではありません。地域によっては対応していない事業者もありますし、対応していても大家さんや管理会社から工事を拒否されることもあります。そういった状況になった場合、以下のような方法で対処することができます。

・ホームタイプで契約できるか確認してみる
・対応している他の光回線に申し込む
・ポケットWiFiやWiMAXでネット環境を作る

マンションなどの集合住宅でも、対応エリア内であれば戸建て向けのプランで契約することができます。通信速度などが変わることはありませんが、月額料金が高くなってしまうこともあるので注意しましょう。

独立回線を使っている事業者はエリアが限定されていることも多いので、住んでいるエリアによっては事業者を変更せざるを得ないこともあります。ポケットWiFiやWiMAXはエリア関係なく使えますが、速度は光回線に劣る点を覚えておきましょう。

Q.工事当日は立ち合いが絶対に必要?

光回線の開通工事は、原則として立ち合いが必要になります。なぜなら、家の中に入って作業する必要があるからです。申し込み本人である必要はありませんが、同居人などそこに住んでいる人でなくてはいけません。

その代わり、その名の通り立ち会うだけで大丈夫です。工事をしてくれるのは業者ですので、とくに何をしているのかを確認する必要もありません。作業時間は1時間~2時間ほどになりますので、できるだけ余裕を持ってスケジュールを立てておきましょう。

Q.どれくらいでインターネットは使えるようになる?

インターネットが使えるようになる期間に関しては、どのような契約をするかによって大きく異なってきます。

・フレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用):工事不要なので使えない期間はない
・光コラボから光コラボへの乗り換え(事業者変更):工事不要なので使えない期間はない
・新規契約や他の光回線への乗り換え:工事が完了してから使える

フレッツ光や独立光回線への新規契約になると、ほとんどの場合で工事が必要になります。そのため、工事が完了するまでインターネットを使うことができません。工事が完了するまでの期間は、おおよそ1ヶ月前後となっています。

ただし、引っ越しが多い3月~5月は繁忙期となっているため、工事日の予約が2ヶ月後になることも珍しくありません。それ以外であれば、基本的に申し込みから1ヶ月前後でインターネットが使えるようになります。

Q.工事不要のインターネット回線はある?

工事の必要なくインターネットが使えるサービス
工事をせずともインターネットが使えるサービスはあります。それが、「無線インターネットサービス」です。光ファイバーなどのケーブルを使うことはせず、コンセントに繋げてデバイス側の接続設定をすればインターネットを使うことができます。例えば、以下のようなサービスが当てはまります。

・ソフトバンクエアー
・モバレコエアー
・WiMAX(ポケットWiFi)

これらのサービスであれば、工事せずにインターネットを使うことができます。機器もそこまで大きくないため場所も取りませんし、料金に関しても光回線より安いことの方が多いです。

持ち運びもできるため、旅行先などでWi-Fiを使いたいという人にもおすすめのサービスです。最近では高品質なサービスも増えているため注目されています。しかし、これらのサービスにはいくつか光回線よりも劣ってしまう点があります。

それが通信速度と速度制限です。これらのサービスは光ファイバーケーブルに繋がっていない無線サービスですので、理論値のスピードは同じでも有線と比べるとどうしても速度が不安定になってしまいます。

それに加えて、WiMAXやポケットWi-Fiだと一定量のデータ通信を行うと速度制限が入ってしまって一気に遅くなってしまうこともあるのです。そういったデメリットを頭に入れた上で契約を検討してみましょう。

Q.引っ越しする際に撤去工事も必要なの?

光回線の導入時には必ず工事が必要になりますが、引っ越しする際の撤去工事は原則必要ありません。しかし、大家さんや管理会社から賃貸物件の原状回復を依頼されている場合は、必ず撤去工事を行うようにしましょう。

また、一部の光回線事業者は、解約時に撤去工事をするように定められていることがあります。その場合も撤去工事を忘れずに行いましょう。因みに、撤去費用は事業者によって異なりますが、おおむね30,000円前後となっています。契約によって撤去費用が無料になることもありますので、事前に確認してみてください。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。