ポケットWiFiを初めて使う方は接続方法が分からなかったり、今まで普通に使えていたのに突然電波が届かなくなったり、電波は入ってるのに繋がらないなどトラブルになることもあります。
このページでは、ポケットWiFiの使い方・トラブル時にチェックしたいポイントなどを分かりやすくまとめています。
ポケットWiFiの使い方
まずはポケットWiFiの基本的な使い方から解説していきます。利用する端末によって若干手順などが違いますが、基本的な流れなどは変わらないので参考にしてみてください。
①:ルーターにSIMカードを差し込む
一番最初にすることは、届いたらルーターにSIMカードを挿入することです。ルーターに差し込み口があると思いますので、そこを開けて向きを合わせて挿入すれば完了なので難しくはありません。
最近では、このSIMカードを挿入せずとも使える「クラウドSIM」というポケットWiFiもあります。こちらは電源を入れるだけで使えるため、やり方が分からない人はこちらを使ってみるのも手です。
②:ルーターの電源を入れる
ルーターにSIMカードを挿入できたら電源を入れてみましょう。特に問題なければそのまま次のステップに進みます。もし電源が入らない場合は、そのサービスのサポートセンターに連絡して対処法を聞くことをおすすめします。
③:接続したいデバイスの接続設定をする
基本的に②の時点でルーター側の準備は完了です。この後は接続先のデバイス(パソコンやスマホなど)を操作するようになります。その中でも、この接続設定が最もややこしいので読みながら設定してみてください。各デバイスで設定方法が違うため、それぞれ簡単にですが手順を書きます。
①「ネットワークアイコン」を選択
②その中にある「WiFi設定」をONにする
③接続可能ネットワークにポケットWiFiのSSIDがあればそれを選択
④ポケットWiFiに設定されているパスワードを入力
⑤「接続済み」になれば完了
①ホーム画面の「設定」をタップ
②項目から「WiFi」をタップし、WiFiをONにする
③接続可能ネットワークにポケットWiFiのSSIDがあればそれをタップ
④ポケットWiFiに設定されているパスワードを入力し「JOIN」をタップ
⑤チェックマーク表示で完了
①メニュー画面の「アプリケーションボタン」をタップ
②その中から設定をタップし、「WiFi」を選択後ONにする
③接続可能ネットワークにポケットWiFiのSSIDがあればそれをタップ
④ポケットWiFiに設定されているパスワードを入力し「接続」をタップ
⑤「接続済み」になれば完了
基本的には上記の方法でポケットWiFiとデバイスを繋げることができます。ただし、デバイスの種類やメーカーによって設定方法が若干違うこともあります。もし分からない場合は、デバイスの取扱説明書を読んだり、各メーカーに接続方法を問い合わせてみましょう。
ポケットWiFiで接続できないときの原因と対策
では、ポケットWiFiの準備ができてデバイスの設定もしたのに繋がらなかった場合の原因と対策について詳しく解説していきます。まず最初にやってほしいのは「再起動」です。
ルーターだけでなく、接続先のデバイスも再起動してみましょう。それで改善されることが多いです。もし再起動しても接続状況が改善されない場合は、以下をチェックしてみてください。
SIMカードが挿入されていない場合
SIMカードが挿入されていない場合、電波を受け取ることができないため接続することはできません。ルーターによっては液晶などに挿入されていないことを知らせてくれることもあります。初めて起動した際に上手く繋がらない場合などは、もしかしたらSIMカードが挿入されていないことが原因かもしれません。
対処法
対処法としては以下の2つがあります。
- SIMカードを挿入する
- SIMカードを再度入れ直す
まずはSIMカードを探して挿入しましょう。それでSIMカードを読み込んで接続可能になれば問題ありません。もしSIMカードは挿入されているのに読み込まない場合、一度SIMカードを抜いて再度入れ直してみましょう。
向きが違ったり、裏表が違っていることがあります。SIMカードには挿入する方向が矢印などで教えてくれますので、その通りに入れ直してください。それでも繋がらない場合は、以下の原因と対処法を一つずつ検討してみましょう。
サービスのエリア圏外になっている場合
次に考えられるのが、自分が使おうと思ってるエリアがサービス提供外であるということです。各通信エリアは以下のようになっています。
WiMAXの電波が届く範囲(チェックはこちら)
ポケットWiFi【au・docomo・Softbank】の電波が届く範囲
ポケットWiFiは、WIMAXの電波を使うことはできません。WiMAXの端末であればauのLTE回線を使うことができますが、オプション料金が必要だったり通信制限が早まるデメリットもあります。
そのため、WiAMXであれば上記URLからエリアチェックをして、ポケットWiFiであれば自分が契約している回線からサービス適用範囲を確認してみましょう。
速度制限にかかっている場合
契約しているプランのデータ容量を超えてしまった場合、基本的には速度制限(低速モード)がかかってしまいます。速度制限がかかると、以下のような通信速度にまで低下してしまいます。
WiMAX2+ | 1Mbps(標準モード時) 128kbps(ハイパープラスエリアモード時) |
---|---|
WiMAX+5G | 128kbps(プラスエリアモード時) *標準モードは容量無制限 |
ポケットWiFi | 128kbps*例外あり |
電波は入っているし通信障害が起きてる様子もないのに通信速度が異常に落ちてしまった場合、この速度制限を疑ってみましょう。端末で確認できるものもありますし、よく分からない場合はプロバイダやメーカーの方に問い合わせてみてください。
対処法
速度制限の対処法としては3つあります。
- 通信制限にならないように容量を管理する(プラン変更も検討)
- 通信制限が解除される日にちまで我慢する
- データ通信容量を追加で購入する
最も分かりやすいのは、やはり通信制限にならないように利用法を改めることです。自分でも思っていないくらい消費されているのがデータ通信容量です。「そんなに通信してないのにいつの間にか…」とならないように、プラン変更なども含めて検討してみることをおすすめします。
もし通信制限になってしまった場合、やれることは「通信制限が解除される日まで待つ」か「追加で購入して通信できるようにする」の2つしかありません。通信制限が解除される日は契約プランなどによって以下のように変わります。
WiMAX2+ | 容量を超えてしまった日の翌日18:00~翌々日2:00以降(標準モード時) 翌月1日(ハイパープラスエリアモード時) |
---|---|
WiMAX+5G | 翌月1日(プラスエリアモード時) *標準モードは容量無制限 |
ポケットWiFi | 翌月1日 |
WiMAX2+の標準モード時は制限される時間帯が「翌日18:00~翌々日2:00」と少し特殊ですが、その時間を過ぎれば通信速度は通常に戻ります。しかし、ポケットWiFiは基本的に容量を超えてしまった時点から月末まで速度制限がかかってしまいます。
ポケットWiIFiのプロバイダによってはデータ容量を個別に売っていることもあり、容量を追加購入することで速度を戻すことも可能です。ただし、個別の容量は割高になっているため余りおすすめはできません。
実は料金が未払いになっている場合
サービス範囲内であり、通信制限もきてないのに繋がらない場合は料金の「未払い」のせいかもしれません。料金はサービスによって支払方法や引き落とされる期日が違います。
銀行口座の残高の足りなかったり、クレジットカードのショッピング枠の残高が足りないせいで引き落としがされず、そのまま利用停止になることがあるのです。ちなみに、利用停止になる日もサービスによってバラバラで、中には停止になる日にちを事前に教えてくれることもあります。
対処法
対処法としては以下の3つがあります。
- 未払いにならないように残高は余裕を持っておく
- 未払い分を支払って停止を解除する
- サポート窓口に相談してみる
もし未払いによる回線停止になった場合は、まず各サービスのサポート窓口に連絡することが大事です。これはサービスによって変わるのですが、場合によっては未払い分があっても翌月支払う約束をすることで回線を復活させてくれることもあります。
ただし、未払いになると「督促手数料などが上乗せされる」というリスクもあります。これも各サービスによって料金は変わりますが、おおよそ200円前後くらい上乗せされるのです。
さらに、未払いが続けば回線停止だけでなく契約自体が強制的に解除される危険性もあります。そうなると他社での契約にも支障が出ることもあるので注意です。もし解除されても支払いを拒んでいると訴訟問題にまで発展することもありますので、できるだけ早めに清算することをおすすめします。
ルーターが故障している場合
上記のどれにも当てはまらない場合、最も考えられるのは電波を受け取るルーター自体が故障しているパターンです。電源が付かない、電波を一切拾わなくなる、デバイスとの接続が切れる、液晶に不具合が出るなど症状は様々ですが、何をしても繋がらないときは故障を疑いましょう。
対処法
故障に関する対処法は以下の2つがあります。
- サポートセンターに問い合わせる
- 補償に加入しておく
- 故障しないようにしっかりと管理する
まず、故障が疑われた時点で各種サポートセンターに連絡するようにしましょう。下手にいじってしまうと状況を悪化させる危険性があります。サポートセンターの指示でも繋がらない場合、会社の方に返送して修理という工程へと進みます。
自然故障だと分かった場合、無償での交換・修理もしくは安く修理してくれることがあります。しかし、利用者が原因の故障の場合は有償での交換・修理になりますし、料金も割高になります。
そうならないためにも「補償オプション」に加入しておくことをおすすめしたいです。オプション料は発生してしまいますが、ルーターは精密機械のためどんなタイミングで故障するか分かりません。
補償オプションに入っておけば、利用者原因の故障だったとしても通常より安く済むことがあります。もしオプションに入らない場合、故障しないように「落ちにくい場所に設置する」や「水気が近くにある場所には設置しない」などの対策をするようにしましょう。