インターネットを使うためには光回線事業者だけでなく、プロバイダとも契約する必要があります。
ドコモ光のように、プロバイダが複数ある事業者であれば、自分で好きなサービスを選ばなくてはいけません。しかし、何十社もあるプロバイダの中からどれを選ぶべきなのか難しいですよね。
この記事では、ドコモ光で対応しているプロバイダ21社を比較して、どこが一番おすすめかを分かりやすくまとめています。
ドコモ光のプロバイダって何?
プロバイダとは、光回線事業者(フレッツ光など)が提供している光回線を使って、利用者がインターネットを使えるように接続する業者のことです。
光回線事業者だけと契約してもインターネットは使えませんし、プロバイダだけ契約してもインターネットを使うことはできません。プロバイダが主にやることは以下の3つです。
- ドコモ光と契約するために受付
- インターネットへの接続
- 各種オプションの提供
その他にも、接続する際に分からないことがあったり、何かトラブルが合った際にはサポートしてくれるプロバイダもあります。因みに、ドコモ光は自分でプロバイダを選択することが可能です。プロバイダを選択する際にはしっかりと特徴を把握した上で行いましょう。
プロバイダ毎に変わること
では、プロバイダ毎に何が変わるのかも確認していきましょう。意外と変わることの方が多いです。
- 契約タイプ(タイプAとタイプB)
- 対応している通信方式(IPv4のみか、IPv6にも対応しているか)
- 平均通信速度
- キャンペーン内容
- 各種オプションやサービスの内容
プロバイダで変わらないこと
逆に、プロバイダ毎で変わらないことは何があるのでしょうか。
- タイプごとの料金
- ドコモ光の公式キャンペーン内容
少しだけ解説を入れると、ドコモ光の契約プランにはタイプAとタイプBがあり、タイプAに分類されるどのプロバイダを選んでも月額料金は一律です。タイプBも同様です。あくまで変わるのはタイプAとタイプBの月額料金です。
プロバイダは21社から選べて、タイプは主に2種類ある
現在、ドコモ光では21社のプロバイダを選ぶことができます。それに加えて、ドコモ光では2種類のタイプの回線に分かれていますので、まずはそちらの方から確認していきましょう。
ドコモ光のタイプ別比較
タイプA | タイプB | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 戸建て | 5,720円 | 5,940円 |
マンション | 4,400円 | 4,620円 | |
主要プロバイダ例 | GMOとくとくBB BIGLOBE @nifty DTI OCN hi-ho など |
@TCOM @ちゃんぷるネット TNC WAKWAK ASAHIネット |
|
特徴 | 月額料金が安め | 月額料金が高め |
タイプAとタイプBについて比較してみましたが、実はこの2つの違いは月額料金しかありません。対応しているプロバイダという違いもありますが、月額料金が安いのはタイプAで月額料金が高いのがタイプBだと覚えておけば大丈夫です。
通信速度や対応エリアなどに変わりはないため、基本的におすすめなのは月額料金が安いタイプAです。それに加えて、タイプAを提供しているプロバイダの方がお得なキャンペーンを実施している傾向があります。
ドコモ光のプロバイダを選ぶときのポイント
ここからは、ドコモ光でプロバイダを選ぶ際にどのような点に注目するべきなのか解説していきます。プロバイダ選びに失敗すると、実質月額料金がかなり高くなってしまうこともありますので、ここでしっかりと覚えていきましょう。
- タイプAが月額料金も安くておすすめ
- 平均通信速度はプロバイダによって異なる
- IPv6方式に対応しているか
- Wi-Fiルーターの無料レンタルの有無
- キャッシュバックキャンペーンはあるか
- 各オプションを無料で使えるか
①:タイプAが月額料金も安くておすすめ
これは上記でも記載しましたが、ドコモ光ではプロバイダによって月額料金のタイプが違います。基本的な違いは月額料金しかありませんので、できるだけタイプAを選ぶようにしましょう。数的にもタイプAを提供しているプロバイダの方が多いです。
②:平均通信速度はプロバイダによって異なる
プロバイダによって通信速度の平均値が違います。理論値の速度は同じですが、実際に使ってみると速度に差が出るということです。そのため、実際にドコモ光を使っている人の平均通信速度を検索し、比較的速いプロバイダを選ぶようにしましょう。
おすすめのサイトは「みんなのネット回線速度」と呼ばれる各光回線事業者、プロバイダの平均速度を教えてくれるサイトです。定期的に平均速度の数値やランキングが更新されますので、気になる人は確認してみましょう。
因みに、重要なのは「ダウンロード速度(下り速度)」です。アップロード速度(上り速度)は動画をYouTubeなどのサイトにアップする人や、ゲーム実況などを配信する人が気にする数値になっています。動画やゲームは見る専門の人はそこまで気にしなくても大丈夫です。
ダウンロード速度は、動画を見るためやオンラインゲームのラグを無くすために必要な速度であり、下り速度が遅いと動画やダウンロードが止まったりオンラインゲームで大きなラグが発生してしまいます。
③:IPv6方式に対応しているか
現在の光回線では、「IPv4方式」と「IPv6方式」の通信方式が用意されています。この通信方式を簡単に言ってしまうと、「回線が混雑しやすいか、しにくいか」の差です。IPv4方式は混雑しやすいため、夕方以降になると通信速度が落ちてしまいます。
しかし、IPv6方式は混雑しにくい通信方式のため夕方以降でも安定した通信が可能なのです。最近では多くのプロバイダがIPv6方式に対応し始めていますが、中にはIPv4方式のまま止まっているプロバイダもありますので、IPv6方式に対応しているプロバイダを選ぶようにしましょう。
④:Wi-Fiルーターの無料レンタルの有無
上記のIPv6方式を使うためには、IPv6方式を申し込むだけではありません。IPv6方式に対応したWi-Fiルーターを用意しなくてはいけないのです。しかし、Wi-Fiルーターというのは安いものでも3,000円以上、性能に拘るのであれば1万円を超すものまであります。
しかし、プロバイダの中にはIPv6方式に対応した高性能Wi-Fiルーターを無料レンタルしているところもあります。初期費用を抑えるためにも、こういったサービスを提供しているプロバイダを選びましょう。
⑤:キャッシュバックキャンペーンはあるか
ドコモ光では、公式から貰えるキャンペーンとプロバイダが独自に行っているキャンペーンの2種類があります。ドコモ光の公式キャンペーンはどのプロバイダと契約しても条件さえ満たせば適用されます。
しかし、プロバイダ独自のキャンペーンはそのプロバイダと契約しない限り適用されることはありません。そのため、できる限りキャンペーン内容が濃いプロバイダと契約した方がお得です。
キャッシュバックキャンペーンはもっとも重視するポイントです。ドコモ光のプロバイダでキャッシュバックがあるところは少ないですが、最大で60,000円がキャッシュバックされるのとキャッシュバックなしとでは実質月額料金に大きな差が生まれます。
そこに加えて公式キャンペーンも適用されますので、できるだけキャッシュバックキャンペーンを実施しているプロバイダを選ぶと良いでしょう。
》ドコモ光のキャンペーン詳細はこちらのページへ
⑥:各オプションを無料で使えるか
各プロバイダでは、独自のオプションサービスを用意しています。プロバイダによって内容や月額料金は違ってきますが、オプションサービスを無料で使える期間があるかを確認してみましょう。
例えば、パソコンやスマホを守れるセキュリティソフトを無料で使える期間があるのか、接続設定や分からない部分を助けてくれる訪問サポートが無料で使える回数は設定されているのかなどです。
ドコモ光のプロバイダ21社の料金や内容を比較
ここからは、ドコモ光で契約できる各プロバイダにどのような違いがあるのか表で確認していきましょう。比較内容は通信速度やキャッシュバックなどメインどころだけでなく、Wi-Fiルーターのレンタルやv6プラスに対応しているかなど細かい重要な点も入れています。
ドコモ光で契約できるプロバイダ21社の比較表
タイプ | 平均速度(下り) | キャッシュバック | WiFiルーターレンタル | V6プラス | セキュリティソフト | 訪問サポート | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | A | 332.36Mbps | 最大57,000円 2,000pt(dポイント) |
無料 | 〇 | 12ヵ月無料 | 1回無料 |
@nifty | A | 205.27Mbps | 20,000円 2,000pt(dポイント) |
無料 | 〇 | 最大12ヶ月無料 | 初回のみ1回無料 |
BIGLOBE | A | 251.09Mbps | なし | 無料 | 〇 | 最大12ヶ月無料 | 初回無料 |
hi-ho | A | 111.1Mbps | なし | 無料 | 〇 | 最大12ヶ月無料 | 1回無料 |
IC-NET | A | 183.71Mbps | なし | 無料 | 〇 | 対象端末であれば永年無料 | 開通から2回まで無料 |
タイガースネット | A | 242.04Mbps | なし | 無料 | 〇 | 加入期間中は無料 | 初回1回無料 |
SIS | A | 186.52Mbps | なし | 無料 | 〇 | 加入期間中は永年無料 | 初回無料(サービス開始から60日以内) |
andline | A | 192.7Mbps | なし | 無料 | 〇 | 最大12ヶ月無料 | 初回無料 |
DTI | A | 220.57Mbps | 10,000pt(dポイント) | 受付終了 | 〇 | 受付終了 | 受付終了 |
OCN | A | 255.36Mbps | 20,000円 2,000pt(dポイント) |
無料 | 〇 | 12ヶ月無料 | 初回無料 |
BB.excite | A | 225.08Mbps | なし | 無料 | 〇 | 36ヶ月無料 | 初回無料 |
@TCOM | B | 275.21Mbps | なし | 無料 | 〇 | 最大3ヶ月無料 | 初月無料(リモート) 訪問サポートは2,200円 |
ちゃんぷるネット | B | 1.76Mbps | なし | 無料 | 〇 | 有料 | 最大12ヶ月無料 |
SYNAPSE | A | 229.67Mbps | 10,000pt(dポイント) | なし | 〇 | 12ヶ月む | 初回無料(6ヶ月以内) |
TikiTiki | A | 270.58Mbps | なし | なし | 〇 | 有料 | 有料 |
エディオンネット | A | 275.66Mbps | なし | なし | 〇 | 有料 | 有料 |
@ネスク | A | 339.03Mbps | なし | なし | 〇 | なし | なし |
楽天ブロードバンド | A | 146.55Mbps | なし | なし | 〇 | 最大12ヶ月無料 | 初回無料(電話設定) |
AsahiNet | B | 272.99Mbps | なし | なし | 〇 | 有料 | なし |
TNC | B | 246.98Mbps | なし | なし | 〇 | 12ヶ月無料 | 有料 |
WAKWAK | B | 149.25Mbps | なし | なし | 〇 | 有料 | 有料 |
一番おすすめのプロバイダは、GMOとくとくBB
ここまで見てきたように、ドコモ光では多くのプロバイダが用意されています。その中からどのプロバイダと契約しようか悩むこともあるでしょう。そこで筆者がおすすめするのは「GMOとくとくBB」です。
月額料金 | 戸建てタイプ:5,720円 マンションタイプ:4,400円 |
---|---|
キャッシュバック | 1ギガプラン:39,000円 10ギガプラン:57,000円 |
平均速度(下り) | 332.36Mbps |
Wi-Fiルーターレンタル | 無料レンタルあり |
v6プラス対応 | 対応済み |
- 月額利用料金が他のプロバイダと比べて安い
- 高性能Wi-Fiルーターの無料レンタル
- v6プラスに対応しているため高速通信が可能
- ドコモのスマホ、携帯料金を割引することができる
- 最大57,000円キャッシュバックなどキャンペーンが充実
- 訪問サポートが初回に限り無料で利用することができる
GMOとくとくBBは、他の光回線でも高い人気を誇るプロバイダということもあり、利用者からの満足度もNo.1と高い安心感があります。
タイプAの月額利用料金が他のプロバイダよりも安いため、毎月安く使いたい方におすすめです。また、GMOとくとくBBでは高性能Wi-Fiルーターの無料貸し出しも行っており、自分でルーターを買わずとも通信を楽しむことができるでしょう。
通信速度の安定化を第一に考えている方にとってはv6プラスに対応しているのも高評価と言えます。ドコモとのスマホセット割にも対応していますので、ドコモユーザーであればお得に使うことも可能です。
その他にも設定が苦手な人でも、初回に限り訪問サポートが無料で利用できるなどサービスもよく、キャッシュバックもオプション加入なしで最大57,000円あるため実質月額料金に換算してもお得なプロバイダと言えるでしょう。
ドコモ光でよくある質問
最後に、ドコモ光に寄せられるよくある質問をQ&Aという形で解説していきます。
Q.今のプロバイダのままフレッツ光から乗り換えできる?
他の光回線に切り替えると「プロバイダも変更しなくちゃいけないの?」という疑問が出てきます。しかし、ドコモ光はフレッツ光とのコラボ回線となっています。つまり、回線自体は同じもので提供先が変わるというイメージです。そのため、フレッツ光で使えるプロバイダのほとんどがドコモ光でも使えるようになっています。
ドコモ光へ乗り換えたとしても同じプロバイダが対応していれば、そのまま使うことも可能です。もちろん、他のプロバイダへ乗り換えたい場合はそちらの手続きをしても良いでしょう。ただし、auひかりからドコモ光、ソフトバンク光からドコモ光などへの乗り換えはプロバイダも変更になるので注意が必要です。
Q.ドコモ光を契約中だけど、他プロバイダに乗り換えできる?
ドコモ光を契約中にプロバイダを変更することは可能です。変更手続きはドコモショップまたは電話(ドコモインフォメーションセンター)で行うことができます。
ドコモショップを利用する場合は、営業時間を確認した上で来店するようにしましょう。ドコモユーザーはネットワーク暗唱番号と本人確認(口頭でも可)、ドコモユーザー以外はお客様ID(ドコモ光とペア回線の設定をしていない人)と本人確認証が必要となります。
その後の簡単な流れとしては、手続き後に新しいプロバイダから書類が届きます。そこには、プロバイダが発行した新しいIDとパスワードが記載されています。
このIDやパスワードはWi-Fi接続などの設定に必要になりますので、紛失しないように保管しておきましょう。プロバイダによっては、返送が必要になる書類もあるので、そちらも確認しておきましょう。
Q.今使っているプロバイダの確認方法は?
最も簡単な方法が、自宅のインターネット回線を接続しながら「プロバイダー確認くん」というサイトにアクセスすることです。このサイトにアクセスすることで、自動的に契約中のプロバイダが表示されます。
その他、プロバイダメールや契約書類からもプロバイダの確認ができます。どうしても分からない場合は、ドコモショップに直接来店して聞くこともできます。
Q.全部まとめると、毎月どれくらいの費用が必要?
簡単に毎月の料金を算出してみましょう。今回のはあくまで目安のため、実際には誤差があるので注意してください。
プラン(2年自動更新契約) | 基本料金 | 工事費 | 各種オプション | 合計 |
---|---|---|---|---|
戸建てタイプ(A) | 5,720円 | 0円 | 550円 | 6,270円 |
戸建てタイプ(B) | 5,940円 | 0円 | 550円 | 6,490円 |
マンションタイプ(A) | 4,400円 | 0円 | 550円 | 4,950円 |
マンションタイプ | 4,620円 | 0円 | 550円 | 5,170円 |
単純計算ですとドコモ光の月額料金はこのようになります。基本的にはこのような料金になりますが、工事費無料キャンペーンが使えないとその分工事費の支払いがありますし、オプションも加入した分が加算されます。
ただし、各プロバイダが実施している割引やキャッシュバックを適用させることで、実質の月額料金をさらに下げることも可能です。そのため、プロバイダ選びはしっかりと内容を確認した上で行っていきましょう。
ドコモ光の料金プランについては「【初めてのドコモ光】ドコモ光が料金的に一番お得になる人を分かりやすく解説」で詳しくまとめていますので、こちらも参考にしてみて下さい。
Q.訪問サポートって、何をやってくれるの?
ドコモ光には、訪問サポートというサービスがあります。訪問サポートでは、以下のようなことをサポートしてくれます。
- インターネット接続設定
- Wi-Fi設定
- メール設定
- ひかりTV接続設定
- dTVのインストール、接続設定
- dTVのチャンネルインストール、接続設定
- ルーターのIDやパスワード設定など
基本的には上記のようなことをサポートしてくれます。パソコンなどの機械類が苦手な人だったり、接続設定が上手くいく気がしない人などにはおすすめのサービスです。とくにWi-Fi設定は意外と複雑ですので、サポートをお願いしていると非常に楽と言えます。
ただし、サポートしてくれる種類に関してはプロバイダによって異なる点には注意です。例えば、「dTVのチャンネルインストール、接続設定」をお願いしたいのに、サポート内容に入ってないプロバイダと契約しては意味がありません。
因みに、サポート料金もプロバイダによって異なります。ただし、プロバイダの中には初回だけ無料でサポートしてくれることもありますので、それ狙いで契約するのも一つの手と言えるかもしれません。
一応ドコモの方でも訪問サポートがあります。こちらは接続設定などではなく、主に「修理」を担当しています。パソコンで接続できなくなってしまった、ルーターの調子が悪くなった際にはこちらを利用してみましょう。基本訪問料金や修理費はかかってしまいますが、月2回までであれば訪問料金が無料になります。
ドコモ光のプロバイダまとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- プロバイダとは「インターネットを使えるようにする業者」のこと
- プロバイダの選び方は様々な角度から見て総合的に決めるのが大事
- キャッシュバックキャンペーンを実施しているプロバイダは少ない
- おすすめのプロバイダは「GMOとくとくBB」
- よくある質問を契約前に確認し、ミスないよう手続きを進めていこう
ドコモ光において、プロバイダの選択は非常に重要な要素です。基本月額料金だけでなく、通信速度やサービス全般変わってくるからです。
とくにキャンペーン内容の違いは重要で、損せずにドコモ光を使いたいのであればキャッシュバックキャンペーンを実施しているプロバイダを選ぶと良いでしょう。
とくに「GMOとくとくBB」は大手プロバイダですし、これまでの実績と口コミの高い評判からも安心感があります。とくに理由がないのなら、GMOとくとくBBを選ぶのがおすすめです。