フレッツ光を引っ越し先でも使う場合の手続きや費用をわかりやすく解説

フレッツ光を引っ越し先でも使う場合の手続きや費用をわかりやすく解説

フレッツ光は引っ越し先でも継続して利用することができます。ただし、継続利用できるのは同じエリア内で引っ越しする場合のみです。フレッツ光はNTT東日本と西日本の2つのエリアに分かれていて、エリアをまたぐ引っ越しは移転が行えません。

引っ越しの手続き自体はそれほど難しくありませんが、移転手続きはかなり混み合うので、引っ越しが決まった段階でなるべく早めに手続きは行っておいたほうがいいでしょう。

この記事では引っ越しにかかる費用や手続きの方法、移転できなかった場合の対処法についてわかりやすく解説します。

まずは引っ越し先のエリアを確認しよう

日本全国で提供されているフレッツ光はNTT東日本とNTT西日本の2つのエリアに分けられています。

長野県→東京都というように同じ東日本エリア内で引っ越す場合は移転が可能ですが、大阪府→東京都というように西日本と東日本をまたぐ引っ越しは移転ができません。この場合は、西日本で一旦解約し、東日本で新規契約する形になります。

東日本と西日本は同じNTTグループですが、料金やサービス内容は全く別物です。そのため、契約を引き継ぐことができないのです。同じエリア内の引っ越しでも引っ越し先がフレッツ光の提供エリアでなければ移転は行えません。手続きを行う前にエリアを確認しておきましょう。

フレッツ光のエリア検索
》NTT東日本の提供エリア
》NTT西日本の提供エリア

フレッツ光の引っ越し手続きの流れ

では、フレッツ光の引っ越し手続きの流れを説明していきます。同じエリア内での引っ越しの場合とエリアをまたぐ引っ越しの場合、それぞれ解説していきます。

同じエリア内での引っ越し手続き(東日本・西日本共通)

大まかな流れは以下の通りです。

  1. 引っ越しの申し込みをする
  2. プロバイダの引っ越し手続きを行う
  3. 必要に応じて旧居の撤去工事を実施、機器の回収
  4. 新居で開通工事を実施
  5. インターネット利用開始

01引っ越し手続きの申し込みをする

フレッツ光の引っ越しの申し込みはWEBまたは電話から行います。電話は東日本・西日本共通ですが、WEBの場合は窓口が異なりますので注意してください。

WEB NTT東日本エリアの移転手続き
NTT西日本エリアの移転手続き
電話 0120-116116 
受付時間:9時~17時(土日・休日も営業。ただし、年末年始は除く)

02プロバイダの引っ越し手続きを行う

現在利用中のプロバイダでも移転の手続きを行う必要があります。基本的に引っ越し後に登録内容の変更をする簡単な手続きだけで済みます。

プロバイダ 引っ越し手続き
AsahiNet 引っ越し後、会員ページの「住所・電話番号の確認と変更」より登録情報の変更手続きを行う
BB.excite 引っ越し後、IDセンターから登録情報の変更を行う
BIGLOBE 引っ越し後、マイページより「お客様情報」を更新する
WAKWAK フレッツ光側の手続きで「WAKWAKを継続利用する」旨を伝えれば、WAKWAK側では特に必要な手続きなし
OCN 引っ越し後、マイページより「設置場所住所・契約者住所・請求書送付先住所等の変更」を行う
plala 引っ越し後、マイページの登録情報変更より、電話番号・住所の変更を行う
So-net マイページより登録住所・電話番号の変更手続きを行う
変更日を指定できるため、引っ越し先の住所や電話番号が決まった段階で手続き可能
DTI 引っ越し後、My DTIより住所と電話番号の変更を行う
@nifty 引っ越し前に@nifty会員サポートの「引っ越しのお手続き」より手続きを行う
引っ越し後、@nifty会員サポートの「お客様情報一覧」より住所・電話番号を変更する
hi-ho フレッツ光側の移転手続きで「引っ越し先でもhi-hoを継続利用する」旨を伝えれば特に必要な手続きはなし
引っ越し後、マイページより住所が変更されているか確認する(10日経っても変更されない場合は住所変更を行う)

03必要に応じて旧居の撤去工事を実施

基本的に戸建て・マンション(集合住宅)ともに撤去工事は必要ありません。今後住む人が利用できるため、回線はそのまま残すケースが多いです。もし、管理会社や大家さんから原状復帰を求められた場合は撤去工事を行いましょう。ちなみにフレッツ光は撤去工事費が一切かかりません。

撤去工事がなければ使用していた機器類は自分で取り外します。外した機器は引っ越し先に持って行くケースもありますし、NTTへ返却するケースもあります。NTTの指示に従って下さい。

04新居で移転工事を行う

新居で移転工事を行います。すでに設備が導入されていれば、ルーターを差し込むだけの簡単な作業で済みます。移転工事は立ち合いが必要ですので予約時間から2時間は予定を空けておきましょう。

引っ越しシーズンは工事が混み合い、希望通りの日時で予約を取ることが難しいです。引っ越し先が決まった段階で早めに手続きを行うことをおすすめします。

開通工事が完了後、機器の設定を行えばインターネットが利用できます。このタイミングでプロバイダの手続き(住所や電話番号の変更)も忘れずに行いましょう。

エリアをまたぐ引っ越し手続き

エリアをまたぐ引っ越しは一旦解約し、引っ越し先で新規契約する形となりますので、エリア内での引っ越しに比べて手続きが多いです。

  1. 旧居でフレッツ光(東日本または西日本)の解約手続きを行う
  2. プロバイダの解約手続きを行う
  3. 必要に応じて撤去工事、機器の返却を行う
  4. 新居でフレッツ光(東日本または西日本)の新規契約を行う
  5. 開通工事を実施する
  6. インターネット利用開始

01旧居でフレッツ光(東日本または西日本)の解約手続きを行う

現在利用中のフレッツ光の解約手続きを行います。解約手続きは東日本はWEBまたは電話から、西日本は電話のみとなっています。

WEB NTT東日本の解約手続きはこちら
電話 0120-116116(東日本・西日本共通)
受付時間:9時~17時(土日・休日も営業。ただし、年末年始は除く)

02プロバイダの解約手続きを行う

現在契約しているプロバイダの解約手続きを行います。ほとんどのプロバイダが解約月の月額料金は日割り計算されないため、できるだけ月末で解約したほうが損はしません。プロバイダによっては15日までに解約手続きを行わないと月末での解約ができないところもありますので、受付期限はしっかり確認しておきましょう。

引っ越し前には電気やガスの開閉手続きなどインターネットを使う機会が何かと増えます。プロバイダの解約日をフレッツ光の解約日より前にしてしまうとインターネットが使えなくなるので注意が必要です。

主要プロバイダの解約手続きを一覧にまとめました。プロバイダの解約を忘れると、フレッツ光解約後もプロバイダ料が請求され続けてしまいます。

プロバイダ 解約方法
AsahiNet WEB解約:解約ページ
フレッツ光ネクスト/ライトを利用中の方は解約手続き必要なし
当月解約は15日まで、16日以降は翌月末での解約
BB.excite WEB解約:IDセンター有料サービス利用状況ページより手続きを行う
BIGLOBE WEB解約:解約ページ
メールアドレスまたはユーザーID、パスワードが必要
WAKWAK WEB解約:「オンライン会員サポート」より手続きを行う
当月の解約は25日までに申請。26日以降は翌月解約
OCN WEB解約:マイページ「解約の手続き」より手続きを行う
解約には「Nから始まる10桁のお客様番号」と「OCN接続用ID・パスワード」が必要
plala WEB解約:解約ページ
電話解約:009192-33(通話料無料・10時~19時・年中無休)
ひかり電話からは0120-971391
携帯電話からは050-7560-0033
当月解約の受付締切は毎月20日まで
So-net WEB解約:会員サポートページの退会手続きより解約申請を行う
手続きにはユーザーID、パスワードが必要。わからない場合は他の認証でも可能
DTI WEB解約:MyDTIログイン後、「各種お問い合わせ」より解約手続きを行う
電話解約:DTIカスタマーセンター0570-00-4740(平日10時~17時)
毎月25日までの申請で当月末解約
@nifty WEB解約:会員サポートページより解約手続きを行う(IDとパスワードが必要)
電話解約:0570-03-2210(受付時間:10時~17時)
hi-ho 電話解約:hi-hoインフォメーションデスク0120-858140(携帯電話専用:0570-064800)
解約には接続IDが必要
25日以降の解約申請は翌月末での解約

03撤去工事または機器の回収

使用していた機器は基本的に回収されます。自宅に届く回収キットを使って、機器の返却を行いましょう。撤去工事は任意です。撤去工事が実施される場合は工事の際に機器を回収してくれます。

04新居で新規契約する

引っ越し先でフレッツ光の新規契約の手続きを行います。東日本・西日本ともにWEBまたは電話から申し込みが可能です。契約時に開通工事の日程調整を行いますが、繁忙期など時期によっては希望が通らない場合もありますので、希望日の候補はいくつか考えておいたほうが安心でしょう。

05新居で開通工事を行う

新居で開通工事を行います。工事時間の目安は戸建てなら1時間程度、マンションなら15分~20分程度で終わります。その間立ち合いが必要ですので必ず予定を空けてきましょう。

戸建てタイプは稀に穴あけ工事が必要な場合があります。賃貸の場合は管理会社や大家さんに穴あけ工事の許可を取っておいたほうがよいでしょう。マンションは基本的に建物の配電盤を開けてフレッツ光が使えるようにするだけの簡単な工事で終わります。工事後、機器の設定を行えばインターネットの利用が可能です。

フレッツ光の引っ越しにかかる費用

  戸建てへの引っ越し 集合住宅への引っ越し
屋内配線の工程あり 19,800円 16,500円
屋内配線の工程なし 8,360円 8,360円

フレッツ光の引っ越しにかかる費用は移転先での工事費のみです。工事費は戸建てやマンション、建物の状況によって異なりますが、戸建てで最大19,800円、マンションで最大16,500円です。

引っ越しを機に乗り換えを検討すべき人

引っ越しは他社回線への乗り換えを検討する機会でもあります。特にエリアをまたぐ引っ越しは解約金や新居での工事費、契約事務手数料など費用がたくさんかかります。

引っ越し先でフレッツ光が利用できるなら、光コラボを契約することができます。以下の項目に当てはまる方はこの機会に乗り換えを検討してみて下さい。

  • エリアをまたぐ引っ越しである
  • インターネット料金を安くしたい
  • ドコモ、au、ソフトバンクいずれかの携帯電話を使用している

エリアをまたぐ引っ越しである

エリアをまたぐ引っ越しは一旦解約して新規契約をする必要があるため、解約金や新居での初期費用がかかります。新規契約なら料金が高いフレッツ光を契約しなくても、もっとお得に利用ができる光回線を選んだほうがよいでしょう。

戸建ての場合はエリア内なら好きな光回線を契約できますし、マンションの場合はフレッツ光の設備が導入されていれば光コラボを契約できます。光コラボはフレッツ光よりもキャンペーンやキャッシュバックが充実していますし、初回の工事費も無料になります。

インターネット料金を安くしたい

フレッツ光は料金がズバ抜けて高く、使えば使うほど損をする」のページでも解説しましたが、フレッツ光は光回線の中で料金が高いです。どのくらい高いのかというと、安い光回線に比べて年間50,000円近く差があります。

他社回線では高額キャッシュバックや月額割引を実施しているというのもありますが、そもそも月額料金が高いです。

インターネットの料金を今よりも安くしたいなら、引っ越しを機にフレッツ光よりも安くて条件の良い光回線に乗り換えることです。

ドコモ、au、ソフトバンクいずれかの携帯電話を使用している

フレッツ光と他社回線との大きな違いはスマホ割の有無です。フレッツ光にはスマホ割はありませんが、他社回線はスマホ割に対応していて毎月最大1,100円の割引を受けることができます。

使っている携帯電話によっておすすめの光回線が異なり、例えば、auユーザーならauひかりがおすすめですし、ソフトバンクユーザーならソフトバンク光、ドコモユーザーに関してはドコモ光しか対応していないのでドコモ光一択でしょう。

スマホ割に対応した安くて人気の光回線は「光回線のおすすめランキング!光回線30社を徹底比較」で紹介していますので、そちらをぜひ参考にしてみて下さい。

フレッツ光の引っ越し手続きまとめ

フレッツ光の移転手続き自体はとても簡単です。ただし、引っ越し先によっては移転ができず、解約金や15,000円~20,000円の工事費がかかってしまいます。引っ越しにはそれ以外にも費用がたくさんかかりますので、できるだけ費用は抑えたいですよね。

フレッツ光は光回線の中でもかなり料金が高いので、特別な理由がなければわざわざフレッツ光を選ぶ必要はないと思います。引っ越しを機にもっと条件の良いお得な光回線に乗り換えることをおすすめします。

あなたにピッタリのインターネット回線を診断」のページでは簡単な質問に答えるだけであなたに最適なインターネット回線を探すことができます。自分でどの光回線を選べばいいのか分からない方は、是非活用してみて下さい。

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ABOUT著者情報

小田寺 真司

2013年から6年間、通信機器(スマホやインターネット)の営業や販売業務の経験を経て、現在は大手家電量販店のスタッフ様に対してインターネット回線に関する知識研修・補助を行うお仕事をしています。