光回線は複数の種類に分かれており、それぞれ特徴があります。自分の環境では使えない光回線もありますし、用途によって契約すべき光回線も変わってくるのです。
この記事を読めば、各光回線の特徴を理解しながら自分に合った光回線を見つけやすくなります。乗り換え手順と、乗り換えの際に覚えておくべき注意点も解説していますので、参考にしてみてください。
光回線の種類について
種類 | 企業例 |
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フレッツ光 | フレッツ東日本・フレッツ西日本 |
光コラボ | ソフトバンク光、ドコモ光、@nifty光、ビッグローブ光…など |
その他の独自回線 | auひかり、NURO光、eo光、コミュファ光…など |
光回線は主に3種類に分けることができます。フレッツ光は、NTT回線を利用している業界最大手であり実績と歴史のあるサービスです。そして、フレッツ光から回線を借りてインターネットサービスを提供しているのが光コラボです。(参考:光コラボとは)
その他の独自回線とは、NTT回線を利用することなく、その事業者が設置した回線を利用してインターネットサービスを提供している回線のことを指します。この3種類の光回線は、それぞれ乗り換える際の手続きがまったく異なってきます。
それぞれの手続きの流れや費用について詳しく確認していきましょう。
光コラボから光コラボに乗り換え(事業者変更・再転用)
乗り換え方法 | 事業者変更 |
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工事の必要性 | 不要 |
乗り換え費用 | 事業者変更承諾番号発行手数料:3,300円 新規契約手数料:3,300円 工事費用:0円 元々使っていた光コラボの違約金:0円~10,000円前後 工事費の残債:0円~ |
乗り換え期間の目安 | 利用不可期間なし |
光コラボから光コラボへ乗り換える場合、「事業者変更」という手続きを行います。光コラボは利用する回線自体は同じため、乗り換え先で新規工事を行うことは基本的にありません。
事業者変更は乗り換えるまでの期間がないように設定されているため、乗り換え予定日までは元の光コラボ事業者を利用でき、予定日になれば新しい光コラボ事業者ですぐにネットが使えるのがメリットです。
乗り換え費用に関しては、工事が行わなければ工事費用は発生しません。工事費の残債は一括で請求される場合と、新しい光コラボの方で引き続き払い続けるかのどちらかになります。
事業者変更は、元々使っていた光コラボを解約して新しい契約を結ぶこととなりますので、解約時期が更新月でないと違約金が発生する可能性が高いです。違約金の相場は10,000円前後ですが、事業者によって多少異なるため事前に確認しておきましょう。
手続きの流れ
では、事業者変更手続きの流れを簡単に解説していきます。
- 事業者変更承諾番号を発行する
- 事業者変更することを光コラボに伝えて申し込む
- 利用していたプロバイダが解約され、新しい光コラボとの契約が完了する
- レンタルしていた機器があれば返却する
基本的にはこの4ステップで事業者変更を行うことができます。まず、事業者変更承諾番号というものを発行する必要がありますが、これは「現在契約している光コラボ事業者」から発行しなくてはいけません。変更先ではありませんので注意しましょう。
光コラボには20社近くの事業者があるため、事業者変更に関する問い合わせ窓口に連絡して手続きを進めていきます。因みに、事業者変更承諾番号の有効期限は発行してから15日となっています。
事業者変更承諾番号が発行できたら、変更先の光コラボへ事業者変更を申し込みましょう。もし光電話などのオプションも変更する場合は伝える必要があります。申し込み自体はとくに難しいものはありません。申し込みが終われば、自動的に新しい光コラボへと手続きが切り替わります。
書類が届き、変更日になれば事業者変更は完了です。もしルーターなどの機器をレンタルしている場合は返却しておきましょう。忘れてしまうと損害金を請求されることもあります。
フレッツ光から光コラボに乗り換え(転用)
乗り換え方法 | 転用 |
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工事の必要性 | 不要 |
乗り換え費用 | 契約事務手数料:3,300円 工事費用:0円 プロバイダの解約違約金(一部):0円~ 工事費の残債:0円~(分割可) |
乗り換え期間の目安 | 利用不可期間なし |
フレッツ光から光コラボへの乗り換えは、「転用」と呼ばれる手続きで進めていきます。こちらもフレッツ光の回線をそのまま使うため新規の工事は必要ありません。
乗り換え費用は、基本的に契約事務手数料しか発生しないとされています。しかし、一部のプロバイダでは解約時に違約金が発生してしまいます。それが、「Yahoo!BB」「BIGLOBE」「OCN」の3つです。こちらと契約している人は費用が通常よりもかかります。
もしフレッツ光の工事費の残債が残っている場合、乗り換え先で今まで通り分割で支払っていくことが可能です。もちろん、完済していれば支払うことはありません。乗り換えが完了するまでは約2週間とされていますが、インターネットが使えない期間はないです。
ただし、転用が完了する前に旧プロバイダと解約してしまうと、転用完了までインターネットが使えなくなるため解約の連絡タイミングには注意しましょう。
手続きの流れ
では、転用手続きの流れについて解説していきます。
- 転用承諾番号を発行する
- 転用先の光コラボに申し込む
- 現在使っているプロバイダを解約する
- 転用完了日に接続設定をする
こちらも事業者変更と同じように「転用承諾番号」を発行する必要があります。これはフレッツ光の方で取得するので、NTT東日本かNTT西日本の方に問い合わせしましょう。電話以外だとネット上でも取得できますので、待ち時間などの手間を考えるとネットの方がおすすめです。
転用承諾番号はメールで届きます。この転用承諾番号も有効期限が15日に設定されていますので、できるだけ早めに申し込みしましょう(転用先の光コラボによっては5日以内の場合アリ)。
その後、転用先の光コラボに申し込みを行います。申し込みページでは「転用」を選択し、契約者情報と転用承諾番号を入力して進めます。申し込み完了後、数日ほどでプロバイダから確認の電話がくるため対応しましょう。
フレッツ光で契約していたプロバイダの解約手続きを行い、デバイスの接続設定をすれば転用完了です。(フレッツ光の解約はしないでください)
転用申し込みからここまでは約1~2週間ほどとなっています。
光コラボから独自回線の業者に乗り換え
乗り換え方法 | 解約して新規契約 |
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工事の必要性 | 必要 |
乗り換え費用 | 契約事務手数料:3,300円 工事費:0円~(事業者による) 光コラボの解約違約金:0円~10,000円前後 工事費の残債:0円~(一括) |
乗り換え期間の目安 | 2週間~1ヶ月 |
光コラボから独自回線を使う他の光回線に乗り換える場合、一度光コラボを解約して新しく契約する必要があります。光コラボはフレッツ光の回線を使っていますが、他の光回線は独立回線のため転用などを行うことができないからです。
回線が違うということは、その事業者の独立回線を新しく引き入れる必要があります。つまり、転用や事業者変更と違って新規工事をする必要があるということです(※例外アリ)。
乗り換え費用も高めに設定されています。とくに工事費と光コラボの違約金が高めです。ただ、契約する光回線の公式キャンペーンなどで工事費無料や違約金負担などのキャンペーンを実施していることもあります。
それを利用すれば実質無料で新しい光回線に乗り換えることも可能です。ただし、適用には条件があったり、実施期間が決められていたりするため乗り換え前に確認しておきましょう。
手続きの流れ
では、光コラボから他の光回線へ乗り換える際の手続きを確認していきましょう。
- 契約している光コラボを解約する
- 契約したい回線事業者に申し込む
- 工事を行う
- 接続設定をして利用開始
まずは、現在契約している光コラボの解約手続きを行います。各回線事業者の解約窓口に連絡し、手続きを進めていきましょう。その際に、「NTTの固定電話の復旧について」と「機器返却について」も確認することをおすすめします。
次に、新しい回線業者に申し込みを行っていきます。ただし、この解約と新規契約のタイミングに関して少し考えなくてはいけません。
転用や事業者変更であれば同じフレッツ回線のためインターネットが使えない時期というのはほぼありません。しかし、光コラボと他の光回線では利用する回線が違うため、解約してから新しい回線工事が完了するまでインターネットが使えなくなります。
そのため、工事日がある程度決まってから解約手続きを進めていくのがおすすめです。回線事業者によっては、工事が完了するまで無線Wi-Fiが使える機器を無料でレンタルしてくれるところもあるため利用するのも良いでしょう。
解約したらレンタルしていたモデムやWi-Fiルーターを返却しましょう。忘れると損害請求されることもあるため注意です。新規契約の申し込みが終われば、業者から工事日に関する連絡がくるため設定しましょう。
工事日当日は立ち合いが必要になります。工事が完了して各機器の接続が完了すれば、後は自分の方でデバイス側の接続設定をすればインターネットが使えるようになります。
光コラボの乗り換えで注意したいポイント
最後に、光コラボへ乗り換える際の注意ポイントをいくつか解説していきます。
①:違約金がどれくらい発生するか確認する
光コラボへ乗り換える場合、今契約しているインターネット回線の違約金がいくらになるのかを事前に確認しておきましょう。違約金の相場は10,000円前後となっているので高いとまではいきませんが、負担になることには変わりありません。
そのため、更新月が近いのであれば更新月まで待ったり、違約金を負担してくれる乗り換え先を検討してみると良いでしょう。
②:プロバイダの解約も忘れないように
もしフレッツ光から光コラボへの転用を行う場合、必ずフレッツ光で契約していたプロバイダの解約手続きを行うようにしましょう。フレッツ光は回線事業者とプロバイダが別契約となっています。
事業者を転用で乗り換えたとしてもプロバイダも一緒に乗り換えられるわけではありません。そのため、転用手続きを行った際にはプロバイダ側に連絡して解約手続きを行う必要があるのです。もし解約を忘れてしまうと、利用もしていないのに料金が発生してしまいます。
2つほど注意点があります。プロバイダは更新月に解約しなければ違約金が発生してしまう可能性があることと、更新月であっても時期早々に解約してしまうと次のインターネット回線が開通するまでネット環境がなくなってしまう可能性があることは理解しておきましょう。
③:電話番号をそのまま引き継げるか確認する
光コラボへ乗り換える際に、現在使っている電話番号がそのまま引き継げるのか確認してみましょう。基本的にフレッツ光から光コラボへ乗り換える「転用」であれば、そのまま電話番号を引き継ぐことができます。
ひかり電話の電話番号もそのまま引き継ぐことができますが、以下のようなことには注意してください。
- 光電話を利用していてその番号も引き継ぎたいことを伝える
- 引き継ぐ前に新しい電話番号を発行してはいけない
- 光コラボからフレッツ光へ乗り換える場合には必ず電話番号が変わる
申し込み時点で光電話を利用していること、その電話番号を引き継ぎたいことを伝えないと電話番号が変わってしまいます。それに加えて、電話番号の引き継ぎ手続きが終わる前に新しい電話番号を発行してしまうと引き継ぎ不可となってしまう点にも注意です。
もしフレッツ光に戻す場合には必ず電話番号が変わってしまいますので、フレッツ光へ戻すべきかの一つの指標として参考にしてみましょう。
乗り換えるときに料金がお得になる方法
光回線を契約できる窓口は複数用意されていて、どこで申し込むかによってどれだけお得になるか変わります。
- 公式ホームページ
- 電話
- 携帯ショップ
- 家電量販店
- WEB代理店(プロバイダなど)
まず、携帯ショップと大型家電量販店で申し込みするのは避けた方が無難です。直接質問しながら手続きを進められるため分かりやすくて安心できますが、これらの窓口では開催されているキャンペーンが少なく、損であることが多いのです。
公式ホームページや電話による申し込みもおすすめできません。家で手続きできるため移動の手間などはありませんが、こちらもキャンペーン内容が公式のものしか受け取れないのです。
やはり実質月額料金などのお得性を第一に考えるのであれば、WEB代理店で申し込むのが一番です。WEB代理店とは、回線事業者ではなくプロバイダや回線事業者の紹介を行っているサービスのことです。
代理店が提供しているキャンペーンは非常にお得なものになっています。実質月額料金という点においては圧倒的な差があるのです。とくにキャッシュバックキャンペーンは金額も大きく、中には50,000円以上のキャッシュバックを行っている代理店もあります。
そんな代理店の数は非常に多く、回線事業者によって対応しているプロバイダも違います。「光回線のおすすめランキング!光回線27社を徹底比較!」では、光回線ごとに一番お得な申込窓口をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。