フレッツ光の解約と転用ではかかる費用が全く違います。費用を安く抑えたいなら転用がおすすめですし、独自回線へ乗り換えたいなら解約しなければいけません。
最近はフレッツ光からもっとお得な光回線へ乗り換えする方が急増しています。手続きが混み合っていますので、解約や転用が決まればなるべく早めに手続きを行いましょう。この記事ではフレッツ光の解約・転用にかかる費用や注意すべきポイントについて解説します。
フレッツ光の「転用」と「解約」の違い
まず、転用と解約の違いを理解しておきましょう。
フレッツ光の転用とは、フレッツ光を利用中の方がお客さまIDやひかり電話番号はそのままで、光コラボレーションへ契約を変更することをいいます。フレッツ光から独自回線(auひかりやNURO光など)へ乗り換える場合は回線が異なるため、解約という形になります。
ただし、フレッツ光から光コラボに乗り換える場合は必ずしも転用しないといけないわけではありません。解約して新規契約するという方法もあります。解約することのメリットは新規契約の特典がたくさん受けられること、デメリットは違約金など費用がかかることです。それぞれメリット・デメリットがあることを理解しておきましょう。
フレッツ光を解約・転用するときの注意点
フレッツ光を解約・転用するときにはいくつか注意すべきことがあります。事前にしっかり確認しておきましょう。
メールアドレスが使えなくなる
フレッツ光で契約しているプロバイダからメールアドレスが発行されています。転用に伴ってプロバイダが変更となるため、基本的に現在のプロバイダのメールアドレスは使えなくなります。
転用してもプロバイダの変更がなければそのままメールアドレスを引き継ぐことができます。例えば、フレッツ光でビッグローブのプロバイダを契約していた場合、ビッグローブ光への乗り換えならプロバイダの変更はありません。
プロバイダのメールアドレスをメインで使用していた方は代わりのメールアドレスを準備し、大切なメールは移しておきましょう。現在のメールアドレスを継続利用したいなら、月額200円~300円でメールアドレスのみ使用することができるプランを契約する方法もあります。
フレッツ光のポイントが消えてしまう
フレッツ光は契約プランや利用状況に合わせて毎月50~500ポイントが貯まります。貯まったポイントはお買い物やNTTのサービス料金の支払いにあてることができます。
解約・転用すると貯まったポイントは消滅してしまうため、その前にポイントを使い切ってしまいましょう。ポイントがどのくらい溜まっているか知りたい方は下記から調べることができます。
- NTT東日本:フレッツ光メンバーズクラブ
- NTT西日本:CLUB NTT-West
フレッツ光の解約にかかる費用
NTT東日本エリア
戸建て | マンション | |
---|---|---|
初期工事費の残債 | 最大22,000円 | 最大22,000円 |
にねん割 (2024年3月に提供終了) |
4,950円 | 1,650円 |
NTT西日本エリア
戸建て | マンション | |
---|---|---|
初期工事費の残債 | 最大22,000円 | 最大22,000円 |
光はじめ割 (2018年5月以降の契約) |
4,400円 | 2,200円 |
初期工事費の残債
工事費は一括払いと分割払いの2種類から選ぶことができ、分割払いが終了していない場合は残り分が一括請求されます。契約時期によって分割回数が異なりますので、請求書やフレッツ光のマイページより工事費の支払い状況を確認してみて下さい。
30回払いの分割を組んでいる場合は、契約から2年半以上経過していないと工事費の支払いは終わっていません。解約時期には十分注意しましょう。
にねん割(NTT東日本)
NTT東日本では2年間継続利用することを条件に月額料金を安くする「にねん割」という割引サービスがあります。にねん割は2年毎の自動更新で、契約更新月以外に解約すると、違約金として戸建ては4,950円、マンションは1,650円がかかります。
尚、にねん割は2024年3月をもって提供終了し、代替となるプランも登場していません。フレッツ光東日本は、割引が利かずに高い料金を払い続けていることになるので、契約中の方は少しでも早く乗り換えを検討されることをおすすめします。
光はじめ割(NTT西日本)
NTT西日本では2年間継続利用することを条件に、月額料金が安くなる「光はじめ割」があります。光はじめ割は2年毎の自動更新で、契約更新月以外に解約すると、違約金として戸建ては4,400円、マンションは2,200円がかかります。
プロバイダの解約金が発生することもあり!
戸建て | マンション | 最低利用期間 | |
---|---|---|---|
OCN | 2,400円 | 1,200円 | 2年 |
Yahoo!BB | 5,500円 | 5,500円 | 2年 |
So-net | 3,000円 | 3,000円 | 2年 |
BIGLOBE | 5,000円 | 5,000円 | 2年 |
Asahinet | 2,200円 | 2,200円 | 1年 |
hi-ho | 11,000円 | 11,000円 | 2年 |
プロバイダによっては最低利用期間以内に解約すると違約金がかかります。契約しているプロバイダがわからない場合は契約書や毎月の請求書、プロバイダ発行のメールアドレスのドメインを確認してみて下さい。
解約月の月額料金
NTT東日本で平成27年2月28日までに契約された方は解約月の月額料金が日割り計算されます。それ以降に契約された方に関しては日割り計算されません。月初めに解約しても1ヶ月分の月額料金がかかるため、できるだけ月の下旬に解約したほうがいいでしょう。
NTT西日本はどのタイミングで解約しても日割り計算されますので損をすることはありません。ただし、解約の申請に日数がかかりますので、手続きは早めに行っておきましょう。
フレッツ光の転用ならNTTの解約金はかからない
転用は工事費も違約金もかからず、基本的に契約事務手数料3,300円のみで済みます。2年未満の転用でフレッツ光の工事費が残っている場合は残り分の支払いを転用先で引き継ぐことができます。
転用する月の月額料金は日割り計算されます。そのため、いつのタイミングで転用しても損をすることはありません。乗り換え先の月額料金に関しては光コラボによってさまざまで、開通月は日割り計算されるところもあれば、開通月は無料というところもあります。
フレッツ光の解約金を少しでも抑える方法
フレッツ光の解約金を少しでも抑える3つの方法を紹介します。
- 契約更新月に解約する
- 解約ではなく転用する
- 解約金を負担・キャッシュバックしてくれる他社回線へ乗り換える
契約更新月に解約する
一番確実な方法は契約更新月に解約することです。契約更新月なら違約金が発生しませんし、工事費の残債の心配もありません。とくに、NTT西日本の光どーんと割と光もっともっと割は違約金が高額なので、更新月に解約しないとかなり費用がかかってしまいます。
契約更新月は契約満了月とその翌月、翌々月の3ヶ月間になっています。フレッツ光のマイページより利用期間が確認できますので、解約前に確認してみて下さい。もし、解約日が調整できるなら更新月を待って解約するようにしましょう。
参考:フレッツ光を引っ越し先でも使う場合の手続きや費用をわかりやすく解説
一番最悪なのが更新月が終わったタイミングという方です。フレッツ光の契約期間は2年なので次の更新月を待つには長すぎますよね。そんな方はこのあと紹介する他社の違約金を負担してくれる光回線に乗り換える方法を選択してください。
解約ではなく転用する
フレッツ光から光コラボに転用する場合は工事費や解約金がかからないので、解約よりも費用が安く済みます。2年未満の転用で工事費の支払いが残っている場合は乗り換え先に引き継ぐことができるので、一括請求される心配もありません。
また、転用することで契約先の光コラボで特典がもらえたり、スマホ割でスマホの料金が安くなるというメリットもあります。
解約金を負担・キャッシュバックしてくれる他社回線へ乗り換える
解約に伴い違約金や工事費の残債が発生する方は他社の違約金を負担してくれる他社回線に乗り換える方法もあります。いくつかの光回線では乗り換えキャンペーンを実施していて、乗り換えにかかる違約金を負担してくれます。
主要回線で言うと、ソフトバンク光は他社の違約金を満額、auひかりは3万円、NURO光は6万円までキャッシュバックで還元してくれるのでフレッツ光の解約金を十分カバーできます。
フレッツ光から独自回線へ乗り換える方、転用ではなく解約したい方は乗り換えキャンペーンを利用するとよいでしょう。
総評:費用を抑えるなら転用がおすすめ
フレッツ光を解約・転用する際には違約金や工事費の残債が発生すること、プロバイダのサービスが使えなくなることを理解しておきましょう。費用を抑えたいなら解約よりも転用がおすすめです。
転用することで今よりも確実に料金は安くなりますし、スマホ割やキャッシュバックなどお得な特典を受けることができます。
工事費の支払いが終了していて、契約更新月で解約できるなら転用ではなく解約するのもアリです。というのも、転用よりも新規契約のほうがキャンペーンやキャッシュバックが充実しているからです。
フレッツ光からのおすすめの乗り換え先は、使っているスマホや何を重視するかによって変わってきます。「後悔しない光回線の選び方・光回線おすすめランキング」を参考に自分に合ったサービスを選んでください。