ポケットWiFiのサービスを提供している会社は数多くありますが、その中でもどれが一番使い勝手が良くて安いのか、気になりますよね。誰でも一番お得なポケットWiFiを契約したいものです。
国内大手13社のモバイルWiFiルーターを比較し、総合的におすすめのポケットWiFiを厳選してご紹介していきます。
1分で分かるポケットWiFiの基礎知識
ポケットWiFiは、大きく分けて2つの種類があります。
01【WiMAX系】
地域によっては電波が入らないこともあるが、使えるデータ容量がほぼ無制限となっており、通信速度はとても早い。WiMAX系はどこのメーカーを選んでも、性能はほぼ同じ。違うのは月額料金だけ。
02【ポケットWiFi系】
携帯キャリア(softbank・au・docomo)の回線を使うため、スマホが使える場所ならほぼWiFiも使えるし、海外でも使える。料金は安いが、通信速度はWiMAXに比べると劣る。メーカーによって容量や速度などの性能も異なる。
主な使用場所で電波が入るなら、WiMAX系のサービスを選ばれる方が多いです。これらを踏まえた上で、自分に合うモバイルWiFiルーターを探してください。(参考ページ:WiMAXとポケットWiFiの違い)
ポケットWiFi 13社の料金・速度・容量の比較表
実質月額料金* | データ容量 | 契約期間 | 通信速度 | 支払い方法 | 利用回線 | |
---|---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 3,804円 | 無制限 | 縛りなし | 3.9Gbps | クレジットカード | WiMAX+5G |
Broad WiMAX | 4,667円 | 無制限 | 縛りなし | 3.9Gbps | クレジットカード 口座振替 |
WiMAX+5G |
カシモWiMAX | 4,815円 | 無制限 | 縛りなし | 3.9Gbps | クレジットカード | WiMAX+5G |
どこよりもWiFi | 3,196円 | 100GB | 2年契約 | 150Mbps | クレジットカード | Softbank au docomo |
ゼウスWiFi | 3,196円 | 100GB ※その他:30GB/50GB |
2年契約 | 150Mbps | クレジットカード atone翌月払い |
Softbank au docomo |
Mugen WiFi | 3,438円 | 100GB | 2年契約 | 150Mbps | クレジットカード 口座振替*有料 |
Softbank au docomo |
THE WiFi | 2,392円 | 100GB ※その他:1GB/5GB/20GB/40GB |
2年契約 | 150Mbps | クレジットカード | Softbank au docomo |
FUJI WiFi | 3,618円 | 100GB ※その他:30GB/50GB/310GB |
1年契約 | 150Mbps | クレジットカード | Softbank au docomo |
限界突破WiFi | 3,850円 | 1日10GB | 2年契約 | 不明 | クレジットカード 口座振替(店舗契約のみ) |
Softbank au docomo |
縛りなしWiFi | 4,773円 | 90GB ※その他:10GB/30GB/60GB |
縛りなし | 150Mbps | クレジットカード atone翌月払い |
Softbank |
Space WiFi | 4,048円 | 1日3GBまで | 縛りなし | 112.5Mbps | クレジットカード | Softbank |
AiR-WiFi | 3,383円 | 100GB ※その他:20GB |
縛りなし | 150Mbps | クレジットカード | Softbank au docomo |
クラウドWi-Fi | 3,856円 | 100GB ※その他:20GB/50GB |
縛りなし | 150Mbps | クレジットカード | Softbank au docomo |
ポケットWiFiは利用スタイルで選ぶと良い
WiMAXを含むポケットWiFiは(料金・容量・通信速度・接続エリア・バッテリーの持続時間・重量)などの違いがありますが、ポケットWiFiを選ぶ際にもっとも比べて頂きたいのが、データ容量と通信速度です。
データ容量
ポケットWiFiには毎月決められたデータ通信量までしか利用することができません。WiMAXであれば制限なく利用できますが、ポケットWiFiは10GBや30GBなどのプランもあります。
ビジネスシーンで時々しか使わないのに、料金が高くなる大容量のポケットWiFiを契約する必要はありませんよね。逆に動画視聴やオンラインミーティングをする人が10GBを契約すると、たった1日で上限に達してしまうでしょう。
このように、自分の利用スタイルに最適なプラン(データ容量)があるポケットWiFiを選ぶことが大切なポイントになります。
通信速度
次に通信速度ですが、WiMAX系は最大下り速度が3.9Gbpsと、光回線並みのスピードが出るため、動画視聴やオンラインミーティングをしていても大きなストレスなく利用できるでしょう。
ポケットWiFi系は最大下り速度が150Mbpsとなっており、WiMAXよりもずっと低いです。ただし、WiMAXと料金を比較するとその分やや安くなっているため、利用スタイルを考えつつ天秤にかけるのがいいでしょう。
総合的に、大容量で安いおすすめポケットWiFiベスト3
GMOとくとくBB(WiMAX系)
実質月額料金 | 3,804円 |
---|---|
データ容量 | 無制限 |
初期費用 | 3,300円 |
契約期間 | なし |
端末代 | 実質無料 |
支払い方法 | クレジットカード決済 |
- 実質の月額料金が業界でも最安値
- 最新の5G回線で光回線並みに速度が速い
- 口コミでも一番人気がある大手プロバイダ
- キャンペーンの数が豊富で内容も高品質
- 契約期間の縛りがないため、解約しやすい
WiMAX系で最もおすすめのプロバイダは「GMOとくとくBB」です。
クレジットカード決済にしか対応していないというデメリットもあるプロバイダなのですが、思い浮かぶデメリットはそれくらいで、この月額料金の安さと通信速度、無制限で使えるといった点は大きなメリットです。
キャンペーン期間中につき、34,600円のキャッシュバックがあるのも嬉しいポイントですね。WiMAX+5Gは月間の通信容量も無制限で、速度も速く、動画を毎日見たりゲームで使いたいような人にもとてもおすすめです。
ゼウスWiFi(ポケットWiFi系)
実質月額料金 | 3,196円 |
---|---|
データ容量 | 月間100GB |
契約期間 | 最低2年/縛りなし |
初期費用 | 3,300円 |
端末代 | 無料 |
支払い方法 | クレジットカード決済 atone翌月払い |
- ギガ数に応じたプランが豊富で、料金も安い
- 追加でデータ容量を購入することができる
- 契約期間のないプランもあるため、短期契約も安心
- 国内・海外問わずどこでも使える
WiMAXではなくポケットWiFi系なら、ゼウスWiFiがおすすめ。
ゼウスWiFiが提供しているデータ容量は30GB、50GB、100GBと分かりやすく、自分の利用環境に合わせて選択できます。現在はキャンペーンによって月額料金がかなり安くなっており、通常の半額以下で契約できます。
ゼウスWiFiならではの特徴として「追加でデータ容量を購入できる」というサービスが用意されています。他社だと通信制限がかかると翌月になるまで解除されることはありませんが、ゼウスWiFiであれば追加容量を購入することですぐに使えるようになります。
WiMAXだと海外では使えませんが、ゼウスWiFiは海外データプランに加入するだけで、端末そのまま使えます。海外用にポケットWiFiをレンタルする必要がないのは、とても便利ではないでしょうか。
どこよりもWiFi(ポケットWiFi系)
実質月額料金 | 3,196円 |
---|---|
データ容量 | 100GB |
契約期間 | 24ヶ月 |
初期費用 | 3,300円 |
端末代 | 19,800円 |
支払い方法 | クレジットカード決済 |
- 100GBまで使えるプロバイダではコスパが優れている
- 更新月以外の解約違約金も2,508円と安い
- 対応地域が非常に広い
どこよりもWiFiのプランは1種類のみで、契約期間は2年で実質月額料金は、3,196円となっています。月間100GBまで使えるので、動画視聴やビジネスシーンで多く活用しても問題ないでしょう。
対応エリアに関しても、au・ドコモ・ソフトバンクのトリプルキャリアが使える場所であれば使えます。
更新月以外で解約すると違約金がかかってくるのですが、それでも2,508円と良心的なものなので、あまり神経質にならなくても解約できるのは嬉しいポイントですね。他社より1円でも高い場合は、値下げすることを公表しています。
ゼウスWiFiと比較すると同じ月額費用ですが、ゼウスは2年使えばそれ以降、いつ解約しても手数料はかかりません。どこよりもWiFiは更新月で解約しないと手数料がかかります。その違いだけ把握しておくといいでしょう。
ポケットWiFiを契約する前に知っておきたい大切なこと
ここからは、ポケットWiFiと契約する前に知っておくべき知識について解説していきます。これらを事前に知っておくことで契約後のトラブルを防ぐことができます。
更新月以外に解約をすると、違約金がかかる
ポケットWiFiは、契約期間に基づいて契約することがほとんどです。プロバイダによって契約期間の長さは異なりますが、一般的には3年となっています。この契約期間以内に解約すると違約金が発生してしまうのです。
違約金もプロバイダと契約から解約までの期間によって大きく異なっており、契約から1年以内の解約が最も高く、2年~3年の違約金が最も安くなっています。それでも3,000円近くは請求されてしまいますので、違約金を支払うのは大きな負担なのです。
そこで重要になってくるのが「更新月」という制度です。更新月といのは「次の契約に進むかを決める月」というイメージで、そのまま同期間の契約をするのであれば何も手続きをする必要がありません(※自動契約の場合)。
次の契約には進まず解約したい場合は、この更新月で手続きすることで違約金が0円になります。解約するにも他社へ乗り換えるにしても更新月がおすすめです。ちなみに、更新月が過ぎると再び違約金が発生するようになります。
そのため、更新月はいつなのかも事前に確認してメモに残したりカレンダーに予め記載しておくことをおすすめします。更新月になったことを教えてくれるプロバイダはほとんどありませんので。
クレジットカード決済しかできないメーカーが多い
ポケットWiFiの支払方法としては、クレジットカード決済がメインになっていることが多いです。ほとんどのプロバイダがクレジットカード決済であり、クレジットカードを持ってない人は契約することができません。
ネット契約の場合もほとんどクレジットカード決済ですし、キャンペーンに適用するためにはクレジットカード決済での登録が必須ということも多いです。
クレジットカードを所持していない場合は、口座振替を行っているプロバイダを探す必要があります。クレジットカードの有無で選択肢が減ってしまう可能性があるということは覚えておきましょう。
公式サイトから通信エリアに入るか見ておこう
各プロバイダの公式サイトから「通信対応エリア」の確認も事前にしておきましょう。基本的に日本全国が対応エリアと言われていますが、それでも山間地などであれば電波が入らないこともあります。
WiMAXは独自の回線を使っており、ポケットWiFiの電波は「au・docomo・Softbank」などのキャリア回線を利用しています。
例⇒「うちの家はソフトバンクの電波は入るけどdocomoは入りにくいんだよなぁ」という場合は、ドコモ回線を使っているポケットWiFiのメーカーを選びましょう。
ポケットWiFiに関するFAQ
ポケットWiFiに関して多く寄せられる質問をQ&Aという形で紹介していきます。
Q.利用回線ってなに?
ポケットWiFiの利用回線とは、主に「au・docomo・Softbank」のキャリア回線のことです。基本的にどのプロバイダも、このキャリア回線を借りて運営しています。そのため、どのプロバイダがどの回線と契約しているのか、自分の地域はどの回線が使いやすいのかなどを知っておく必要があるのです。
最近ではトリプルキャリアすべてに対応しているプロバイダが多くなっていますが、1キャリアのみのポケットWiFiは電波の入りやすさに注意しましょう。自分が普段使っているキャリアと揃えた方が無難かと思います。
Q.容量の上限に達したらどうなるの?
契約しているプランのデータ容量を超してしまった場合、基本的には通信速度制限がかかってしまいます。主にデータ容量を超えてしまうことが原因となるのですが、通信制限がかかると以下のような処置がされます。
・通信速度は128kbpsにまで低下してしまう
・速度制限が解除されるのは翌月
・プロバイダによってはギガを追加購入して使えるようになることも
最も分かりやすいのが通信速度が128kbpsにまで落ちるという点です。128kbpsになるとメールのテキスト送受信やLINEの送受信くらいしかできません。画像の送受信やSNSの閲覧ですらできなくなってしまうのです。そんな速度制限が解除されるのは翌月になってからです。制限当月は月末までその速度で使っていく必要があります。
プロバイダによっては「10GB」などでギガを購入することで速度を戻すこともできますが、料金的には割高なので余りおすすめはできません。ギガ数を気にせず使いたい場合は、200GBのプランを申し込むか、無制限であるWiMAX系のWiFiを使うかの2択になります。
Q.1GBってどのくらい?
1GBでどのくらいの通信ができるか意外と知られていません。いつの間にか容量がなくなっていることも珍しくなく、通信制限にならないためにもある程度の目安を知っておきましょう。
1回の通信容量 | 1GBでできる回数 | 1日換算 | |
---|---|---|---|
Webページの閲覧 | 約800kb | 約1,240回 | 約41回 |
メール送信 | 約2.5MB/通 | 約400通 | 約13回 |
LINEメッセージ | 約4kb | 約25,000回 | 約833回 |
LINE音声通話 | 約1MB/分 | 約1,000分 | 約33分 |
YouTube視聴(1080pHD) | 約30MB/分 | 約33分 | 約1.1分 |
マップ検索・ナビ | 約7.5MB/分 | 約133分 | 約4.4分 |
Instagram閲覧 | 約10MB/分 | 約100分 | 約3.3分 |
目安としてはこのようになります。最も多く利用するであろうWebページの閲覧であれば1,240回ほど可能です。10GBであれば単純計算で12,400回ほどとなりますので、よほど大容量のページを閲覧しない限りこれだけで使い切ることはないでしょう。
LINEメッセージであれば25,000回分なのでこちらも十分と言えます。SNSのInstagramなどの閲覧になると約100分なので少し抑えた方が良いかも!くらいです。
しかし、YouTubeなどの動画視聴になると消費量は一気に上昇します。画質にもよりますが、表にあるようにHD画質だと30分ほどしか視聴することができません。10GBでも6時間ほどしか視聴することができないのです。
標準であれば1GBでも5時間ほどは視聴することができますので、日常的に視聴する際には標準画質をおすすめします。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- ポケットWiFiは「WiMAX系」と「ポケットWiFi系」で分けることができる
- WiMAXはデータ容量が無制限で、光回線並みに速度が速い
- 利用時には対応エリア、通信制限などに注意することが重要
- コスパが良くて大容量プランがある「ゼウスWiFi」がおすすめ
- 無制限であるWiMAXシリーズなら、「GMOとくとくBB」がおすすめ
ポケットWiFiについてまとめてみました。これからも多くのサービスが展開されていくと思いますが、現状は「GMOとくとくBB」と「ゼウスWiFi」がおすすめです。
いきなり契約期間のあるプランで契約するのが怖いという人は、まずお試しプランやフリープランなどで契約し、電波状況など問題なければ変更するなどを試してみましょう。